2019年の国慶節はいつ?休暇の期間や風習、歴史を紹介!

中国の文化

こんにちは!

今回は、中国の祝日である「国慶節」についての話題です。

 

祝日なので休みになるわけですが、国慶節に伴う休暇は、中国においては春節に並ぶ長期休暇になっています。

国慶節の長期休暇で海外旅行に出る人も多く、日本でもインバウンド需要が高まることが予想されます。

会社も休みになるところが多いので、仕事で中国とのやり取りがある方にも関係があると思います。

 

しかし、春節に比べると国慶節の認知度は低いように思います。

「国慶節はどんな意味を込めた祝日なのか」、「いつ休みになるか」、「どんなことをするのか」、皆さんはご存知ですか?

 

意外と知らないのではないでしょうか?

中国では重要な日ですが、日本人にとっては馴染みのない祝日だと思います。

休みの取り方もちょっとややこしいです。

 

この記事では、国慶節はどんな祝日なのか、休みの期間はいつか、どんなことをするのかをご紹介します。

 

国慶節は「建国記念日」

国慶節は、中国の建国記念日で、日にちは「毎年10月1日」です。

日本の「建国記念の日」に相当します。

 

正式名称は「中華人民共和国国慶節(簡体字:中华人民共和国国庆节/zhōnghuá rénmín gònghéguó guóqìngjié)」です。

一般的な呼び方は「国慶節」、或いは10月1日であることから「十一(shíyī)」とも呼ばれます。

 

国慶節休暇の期間

国慶節は「新暦の10月1日」です。

 

国慶節の休みは日本の「三が日」の如く3日間あり、10月1日から10月3日までの3日間が休みになります。

 

国慶節休暇の決め方

国慶節自体は10月1日~3日の3日間ですが、実際の休みはもっと増え、7連休になります。

どうしてかというと、国慶節の3日間と振替休日&土日が繋がるためです。

 

正確に言うと、7連休を作り出すために、国慶節の3日間と振替休日&土日を国が意図的に繋げています。

 

国慶節の前後の週の土日を平日扱いとし、その振替休日を使って、3日間の国慶節休暇とそれに近い土日を繋げ、7日間のゴールデンウィークとなります。

 

2019年10月のカレンダー

例えば、2019年は「10月1日(火)~10月7日(月)」が国慶節の連休になります。

 

7日間の内訳としては、

  • 10月1日(火)~3日(木):国慶節
  • 4日(金):9月29日(日)の振替休日
  • 5日(土)、6日(日):普通に休み
  • 7日(月):10月12日(土)の振替休日

 

他の週の土日をあえて全国的な出勤日にすることで振替休日を発生させ、それを使って3日間の国慶節とそれに近い土日を繋げているわけです。

国慶節自体の休みは3日間あるので、振替休日が2日間あれば必ず前後の土日と繋げられることになります。

 

台湾の国慶節

一方の台湾は、10月10日を建国記念日としています。

これは、辛亥革命の発端となった武昌起義が1911年10月10日だったことに由来しています。

 

国慶節の風習や過ごし方

7日間の大型連休中、中国人は実家へ帰る人や、旅行をする人が多いです。

 

国慶節は、特に決まった過ごし方や風習はありません。

春節みたいに「故郷へ帰省して家族と一緒に過ごす」、とか「紅包(お年玉)を配る」といった風習はないわけです。

春節のような「餃子を食べる」とか、端午節のように「ちまきを食べる」みたいな、食べ物に関する風習も特にありません。

 

中国各地で国慶節にちなんだ催し物はあります。

が、その内容が決まっているわけではなく、地域や催し物によって異なります。

 

国慶節の期間中、中国人は思い思いの方法で休暇を楽しみます。

実家へ帰る人もいれば、旅行をする人もおり、混雑を避けてゆっくりする人もいます。

 

国慶節の基本的な情報は以上になります。

ここからはもう少し踏み込んで、国慶節の歴史をご紹介します。

 

国慶節の歴史

国慶節の始まりは1950年(建国1周年)で、今年(2019年)でちょうど建国70周年になります。

 

これまでの国慶節は、軍事パレードが不定期で行われてきました。

 

祝日としての歴史

1949年10月1日、天安門広場にて中華人民共和国の建国式典が行われ、毛沢東が中国の成立を宣言しました。

そして同年、「1950年から10月1日を中国の建国記念日とし、国民の祝日とする」ことが決まりました。

これが国慶節の始まりです。

 

2008年からは、中国のトップたちが天安門広場の人民英雄記念碑へ献花することになっています。

また、「国慶節に決まった風習はない」と言いましたが、一つ挙げるとするなら「阅兵(閲兵/yuèbīng(軍事パレード))」になります。

 

軍事パレードの歴史

国慶節の軍事パレードの歴史は古く、1949年、国慶節という祝日が制定された年から軍事パレードは行われています。

 

1949年の開国大典から今に至るまで、14回の軍事パレードが行われています。

 

  • 1949年から1959年までは毎年、合計11回行われた
  • 1960年からは「軍事パレードは10年置きにする」ことになる
  • そこからは国内情勢の関係で24年間行われず
  • 1984年、建国35周年の年に12回目の軍事パレードが行われる
  • 1989年の建国40周年は、またも国内情勢により軍事パレードは行われず
  • 1999年、建国50周年の年に13回目の大規模な軍事パレードが行われた
  • 直近は2009年、建国60周年として、14回目の大規模な軍事パレードが行われた

 

国慶節の挨拶

春節には「新年快乐(明けましておめでとう)」があるように、国慶節にも挨拶の言葉があります。

 

一般的な挨拶は「国庆节快乐/guóqìngjié kuàilè」や「国庆快乐/guóqìng kuàilè」です。

国慶節は「十一/shíyī」とも呼ばれることから、「十一快乐/shíyī kuàilè」という言い方もよく使われます。

 

国慶節の挨拶と言えばこれぐらいかと思います。

春節のような祝福の言葉、例えば「大吉大利(良いことがありますように)」とか「万事如意(万事思いのままになりますように)」はあまり言わないように思います。

 

国慶節は中国という国の誕生を祝う日であって、お互いの幸せや健康を祈るのとはちょっと違う意味が込められているからかもしれません。

 

ここまで、中国の国慶節をご紹介してきました。

 

『2019年の国慶節の期間は?国慶節の意味もまとめて紹介!』まとめ
  1. 国慶節は「中国の建国記念日」
  2. 国慶節休暇は「10月1日~10月7日」の7日間
  3. 国慶節は決まった過ごし方や風習はないが、中国各地で国慶節にちなんだイベントがある

国慶節についての理解を深めるお役に立てれば幸いです。

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