今回は中国語のシャドーイングをご紹介します。
「中国語を勉強しているけど、勉強法でちょっと迷ってる…シャドーイングはいいって言うけど、効果あるのかな?」と思っていませんか?
私もシャドーイングをやっていますが、シャドーイングはおすすめなので、この記事でご紹介したいと思います。
◆この記事の主張
1.シャドーイングの効果は「文法と単語の知識が付く」、「発音と流暢さを磨ける」、「リスニングとスピーキングが練習できる」の3つ。 2.シャドーイングは「必要なツールを用意 → 文章の内容理解 → 音読 → 文章見ながらシャドーイング → 何も見ないでシャドーイング」という手順がおすすめ。 |
私は朝の身支度の時と、晩ご飯を作る時にシャドーイングをやっています。
シャドーイングをやることで、日本にいながらにして中国語のスキルを伸ばせていますし、中検準1級合格にも役立ったと思っています。
シャドーイングの概要と効果
シャドーイングとは?
シャドーイングは、音声を聞いて、聞こえた中国語をコンマ数秒遅れて、後についてどんどん発音していく練習法です。
音源に影のようについていくので「シャドー(shadow)イング」といいます。
具体的にはこのようなイメージです。
(音源)谢谢 您 特意 来 机场 接 我们… (自分) 谢谢 您 特意 来 机场 接 我们… |
一見難しそうだと思うかもしれませんが、その分見返りも大きいです。
シャドーイングは総合力を鍛える勉強法
シャドーイングで基礎知識とスキルを総合的に鍛えることができました。
私にとって大きかったのは、単語を覚えることができたことです。
私は単語を覚えるのが苦手だったのですが、シャドーイングで復唱するときも単語の意味は意識するので、自然と単語を覚えることができました。
シャドーイングは文法も意識することになるので、文法を覚えるのにも効果的だと思います。
また、流暢さも大きく向上しました。
私は同時通訳の教材を使ったのでCD音源のスピードが速く、それの後について復唱していくためには流暢さが求められました。
何回も繰り返して練習しているうちに、CD音源に引っ張られたおかげでかなり流暢に話せるようになりました。
発音も鍛えられたと思います。
こうして、単語や文法、発音、流暢さが鍛えられると、自信がついてきて、、リスニングやスピーキングも上手くできるようになりました。
シャドーイングで、基礎(発音、単語、文法、流暢さ)とスキル(リスニング、スピーキング)を総合的に鍛えることができます。
シャドーイングの方法
効果大のシャドーイングですが、いきなり音声の後にくっついて復唱するのは難しいと思います。
私はいきなり音声について復唱しようとして挫折しました。
それからは自分なりに工夫し、しっかりと段階を踏んでシャドーイングを行うようにしています。
シャドーイングの5ステップをご紹介しますね。
Step1.必要なツール3つを準備する
まずは下記のツールを準備します。
◆シャドーイングに必要なツール ・音源 ・音源のスクリプト ・音源を再生できるもの |
上記3つのツールがあればシャドーイングはできます。
音源は復唱に必要ですし、スクリプトは内容の理解に必要です。
私は通訳者育成用の教材と付属のCDを使っています。
再生装置ですが、私はパソコンを使っています。
パソコンなら再生箇所を調整できるので結構便利です。
Step2.文章を読んで理解する
音源のスクリプトを読んで、内容を理解します。
分からない単語や文法があるときは、この段階で解説をしっかり読んで理解しておきます。
文章の内容を理解できていないと、効果的にシャドーイングできないからです。
暗唱と同じく、理解できないものをシャドーイングするのは結構難しいですし、そうなると効果も半減してしまいます。
この段階で内容をしっかりと理解しておくことによって、シャドーイングするときに自然と文法や単語の意味を処理できるようになってきます。
Step3.音読の練習をする
文章の内容を理解したら、私は音読の練習を入れています。
シャドーイングの前に発音を確認することが狙いです。
私の場合は音読を3、4回しています。
1回目はゆっくり読んで発音確認、2回目は意味も意識しつつ発音確認、3回目はこの後のステップでシャドーイングすることを意識してスピードを早めに、という感じです。
4回目は、3回目があまりにも悲惨だったときの予備です。
この段階では発音の正確さを意識しています。
シャドーイングの前に音読しておくと発音の練習になり、自分が流暢に読めない箇所を確認することもできるので、リラックスしてシャドーイングに臨むことができます。
Step4.文章を見ながらシャドーイング
いよいよシャドーイングに入っていきます。
まずはスクリプトを見ながらシャドーイングを行います。
音声の後について、正確な発音で流暢に読めるようになることが狙いです。
この段階では、発音の正確さに加えて流暢さを意識します。
スクリプトを見ながら、音声と同じスピードで読めるようになるまでシャドーイングを繰り返します。
Step5.文章を見ないでシャドーイング
最後のステップは、何も見ないでシャドーイングをします。
この段階では、発音と流暢さに加えて、文法や意味を処理しながらシャドーイングすることを意識します。
Step2の内容理解をしっかりとできていれば、シャドーイングするときに文法や意味を自然と処理できます。
曖昧な文法や単語があったらそこでつっかえるので、その箇所を改めて確認します。
今までの集大成だと思って、完璧ににシャドーイングできるまで徹底的に練習しましょう。
ここまで、シャドーイングという勉強法の効果と練習法を紹介してきました。
おすすめの勉強法なので、是非試してみてくださいね。
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