中国語の声調の覚え方とおすすめの練習法3選

発音

今回は中国語の声調の覚え方についての記事です。

 

声調とは簡単に言うと「アクセント」のことで、音の高低を表しています。

中国語はピンインだけでなく、声調(アクセント)の違いによっても意味を区別します。

 

以前、日本人にとって難しい発音に関する記事で、日本語にない発音は難しいという話をしましたが、声調は日本語にはない概念なので、日本人にとっては非常に難しい要素です。

「中国語の声調が難しくて全然できない…できてる人はどうやって勉強して、どんなことを普段意識して発音してるのか知りたい!」と感じている方へ、おすすめの覚え方をご紹介します。

 

◆この記事の主張

 1.中国語の声調は、日本語で話す時の声の高低の限界を広げるように意識して、高低を極端につけるのがおすすめ。

 2.練習法は、フレーズを音読したり、身振り手振りで声調を意識したり、自分の発音を録音するといい。

 

私も声調は大苦手で、中国語を始めた当時は声調を間違えたり明確に発音できなかったりして、意味が通じないことが多々ありました。

「全部同じ声調に聞こえる」と言われたこともあって、結構ショックでした(笑)。

しかしそれから声調の矯正に取り組んで、今は正しい声調ができるようになり、発音はネイティブレベルだと言われるまでになれました。

 

声調は第一声~第四声+形成の5つ

アリゾナの砂漠の中の山の画像

まずは中国語の声調のイメージをしっかりさせて、それを実践できるようにすることが大事です。

 

中国語の声調は、第一声から第四声までの4つの基本的な声調があり、それに軽声を加えて、全部で5つの声調あります。

 

 ◆中国語の声調

  ・第一声:高くキープする音

  ・第二声:中間から高く上げる音

  ・第三声:低くキープする音

  ・第四声:高いところから一気に下げる音 

  ・軽声:軽く添えるだけの音

 

以下は、声調のイメージを掴みやすいように私がまとめた表です。

軽声が入ってませんが、一番重要で基本的な第一声から第四声まではまとまっているかと思います。

軽声は後ほど紹介しますね。

一声:高い、二声:中から高、三声:低、四声:高から低
中国語の声調4つ(四声)

私は声調をマスターするために、まずはこの表の第一声から第四声、そして軽声のイメージをしっかり掴むことを重視しました。

 

【第一声】最高点をキープ

第一声は最高点をキープします。

イメージとしては、話し声として出せる最も高い音を出して、それをキープすることです。

 

普通に話す声の高さをキープすると、私の場合は正しい第一声よりもはるかに低い音になってしまいます。

それではきれいな第一声になりませんし、他の声調との区別も曖昧になって、相手に聞き取ってもらえないことも多々ありました。

 

裏声までは使わなくていいと思いますが、日本語で普通に話すときよりも高く、できる限り高い音でキープするようにイメージしておくといいと思います。

 

【第二声】普通の高さから一気に上げる

第二声は下から上へ上げる音です。

イメージは、日本語で話すときの普通の声の高さから、一気に最高点へ持っていく感じです。

 

よく日本語で驚いたときに上げる「ぇえっ!?」みたいなイメージだと言われますが、これはわかりやすいイメージ方法だと思います。

まずは普通の話し声の高さで発声して、そこから一気に引っ張り上げる感じですね。

 

【第三声】低く抑えて上げない

第三声は低く抑える音です。

とにかく声の高さをできる限り低くするようなイメージです。

 

私が特に注意したのは、低く抑えて上げないことです。

 

最後に上げることを意識してしまうと、上がりすぎて第二声に聞こえてしまう場合があったからです。

低く抑えて絶対に上げないという意識でいると、最後は自然と力が抜けて、丁度いい感じに自然と上がって、綺麗な第三声になりました。

「最後は自然と上がる」というのがポイントで、意識して上げようとはしないことが大事だと思います。

また、仮に最後自然に上がらなかったとしても、それで相手に意味が通じなくなることはありません。

低音から入ってキープする音は第三声しかないので、他の声調と間違えられることがないからです。

 

【第四声】最高点から一気に下げる

第四声は最高点から一気に下げる音です。

話し声としてのできる限りの高音(第一声)から、最低音まで一気に落とすイメージです。

 

日本語の相槌には、この第四声に近いイメージのものがたくさんあります。

「あぁ」とか「おぅ」とか「そう」等がそうですね。

私はこれらの日本語の相槌のイメージで、高低をもっと極端につけるように意識しました。

 

高いところから一気にストンと落とすようなイメージです。

 

【軽声】添える程度に

軽声は声調がない音です。

イメージとしては、前の音に軽く添える程度にするような感じです。

 

声調がないので簡単そうですが、私は意外と難しく感じました。

声調を意識して中国語を話しているとついつい余計な力が入ってしまう時があり、本来軽声のところが第四声になってしまうことがあります。

「时候/shíhou」→「shíhòu」みたいな感じです(「时候/shíhou」のhouは軽声)。


軽声はふっと力を抜いて、軽くそっと発音するようなイメージにしています。

 

声調の高低ははっきりさせよう

スイスの山の画像

声調をイメージするときに意識したのは、高低を極端につけることです。

日本人にとってちょっとオーバーに感じるくらいまで高低をつけることを意識しました。

日本人は元々音の高低をはっきりつけにくく、意識してオーバーに高低をつけるくらいが丁度いいと思います。

 

既出の表で音の高さを5段階で示しました。

中国語の声調は「1 低」から「5 高」を目いっぱい使います。

そして日本語は、あくまでも私の感覚的な話になりますが、「2 中低」から「3 中」くらいしか使っていないと思います。

日本語の感覚のままだと声調を正しく発音することができません。

 

中国語の声調のイメージが掴めない場合は、高低をオーバーにつけることを意識するといいと思います。

 

中国語の声調おすすめの練習法

ヒマラヤを見上げた画像

それぞれの声調のイメージをつかんだら、徹底的に練習を重ねていきます。

声調を練習する時は、下記の3点を実践してみてください。

 

 ◆声調練習のポイント

  (1) 単語や文章を音読する

  (2) 声調の高低に合わせて身体を動かす 

  (3) 自分の発音は録音して反省する

 

1.単語や文章を音読する

私は声調の練習をする時、声調単体ではなく、単語や文章単位で音読するようにしていました。

音読するときは正しい声調で音読することを最優先します。

声調の落とし穴として、声調単体なら綺麗に発音することができても、単語や文章になると声調がめちゃくちゃになることがあるからです。

 

単語を構成している発音や文章の単語は、いくつかの異なる声調が組み合わさっていることが多いです。

「城市/chéngshì」という単語だったら、「chéng(第二声)」と「shì(第四声)」が組み合わさっていますよね。

こうして声調同士が組み合わさると難易度は一気に上がってきます。

 

私は実際に中国語を話す時になって、この問題に突き当たりました。

話しているうちにどんどん前の声調に引きずられて、後の声調が狂ってきます。

こんなことにならないように、練習の段階から単語や文章単位で、正しい声調で発話することに慣れておくといいと思います。

 

2.身体を動かす

声調の練習をするときは、声調に合わせて身体を動かすようにします。

正しい声調で発話することを自分自身に強く意識付けるためです。

 

私は音読する時、声調に合わせて右手を動かすようにしています。

右手で空中に大きく声調記号を描きながら音読すると、右手の動きにつられて自然と声調を意識することができます。

右手を大きく動かすことによって、声調の高低を大きくつけることもできています。

 

動かすのは右手でなくてもいいと思います。

私は一番右手を動かしやすいので右手を使っているだけで、左利きの人は左手でもいいですし、首を動かした方がやりやすいようであれば首を上下させるのもいいと思います。


発音はスポーツです。

身体の使えるところは最大限動かして、身体全体で感覚を掴みましょう。

 

3.録音して反省する

こうして音読した文章や単語は録音するようにします。

録音しておくことによって、後々自分の声調を矯正するのに役立ちます。

 

私は、発音している時は上手く出来てると思っていても、録音して聞いてみたら全然出来ていなかったということが多々ありました。

私の場合は特に第二声が苦手で、自分で発音している時は上手くできたと思っても、後で録音を聞いてみると全然上まで上がっていないことに気付きました。

当時の私の第二声は上がらなすぎて、第一声とほとんど聞き分けられないレベルでした。

 

それからは第二声を目いっぱい上げるように意識して練習しました。

第二声は力を入れて最高点まで引っ張り上げることを意識して、今では特に意識しなくても、ちゃんとした第二声が発声できるようになりました。

 

苦手な声調は人それぞれ違うと思いますが、自分の苦手な声調を知り、それを矯正することが大事だと思います。

 

ここまで、声調のイメージとおすすめの練習法を紹介してきました。

 

声調を綺麗に発音できるようになればネイティブに一歩近づきます。

正しい声調を身に付けられるように、一緒に頑張っていきましょう。

コメント

  1. さおり より:

    ありがとうございます☺️
    おかげで、さおりが、中国語の読み方が、わかるようになりました‼️
    ありがとうございます

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