中国語の音読の効果と方法を紹介

本を読む人 文法

この記事では「音読」という勉強法を取り上げます。

「中国語の音読は効果あるのかな?もし効果があるんだったらやってみたいけど、おすすめの正しいやり方は?」という疑問にお答えしたいと思います。

 

◆この記事の主張

 1.音読は発音・文法・単語の3大基礎知識を習得したり、理解を深めたりするのに効果的。

 2.音読は「文章選び → 文章の内容確認 → お手本の音声を聞く → 音読」の手順で進めるのがおすすめ。

 

私は2012年4月から中国語を始めましたが、音読は、中国語を始めてから2、3ヶ月間くらい学習に取り入れていて、改めて振り返ると効果的な勉強法だったと思います。

私は中国語を始めて2ヶ月弱で中検4級を取得していて、そこそこのスピードで上達できたわけですが、音読を取り入れたことも関係があったのかなと思っています。

 

特に発音~文法の習得の段階で効果が大きい勉強法だと思います。

今回は私が感じた音読のメリットと、実際にやっていた方法をご紹介します。

 

音読のメリット

本を読む人形

私が感じた音読のメリットは下記の3点です。

 (1)口が鍛えられて発音に慣れる

 (2)読みながら自然と文法を確認できる 

 (3)文中の単語を覚えられる

 

これから詳しく紹介しますね。

 

1.中国語の発音に慣れる

音読したことで中国語を発音するのに慣れることができました。

音読するには口を動かして発音していかないといけませんが、こうして口を動かす練習をすると、中国語の発音に必要な口の動かし方ができるようになります。

 

発音はスポーツのようなものです。

ほとんどのスポーツは基本的なフォームのようなものがあって、身体を動かして反復練習しながらそのフォームを身に付けていくと思います。

例えば野球の投手ならシャドーピッチ、バッターなら素振りをします。

試合本番と同じ動作を練習して、身体に覚えさせていきます。

 

音読も同じような効果があったと思います。

音読したことによって口の動かし方を身体に覚えさせることができました。

 

2.読みながら文法を確認できる

文章を音読したことによって、文法を覚えるのにも役立ちました。

文章を音読する時はその文章の構造と意味を脳内で処理するように意識していて、そうすると文法事項は自然と注意しないといけないので、結果として記憶に残りやすくなりました。

特に介詞や補語、連動文等の複雑な文法を理解するのに役立ちました。

 

音読で文法知識を固められたのは、音読前にその文法の説明を読んで事前知識をつけていたことと、音読する時にその文章の意味と構造に意識を向けていたからだと思います。

 

このあたりは後述する「音読の方法」で紹介しますね。

 

3.文中の単語を覚えられる

音読した単語を覚えることができました。

音読したことによって印象付けられたからだと思います。

また、文章を暗記するまで音読し、その文章に使われている単語丸ごと覚えられたようなこともありました。

 

音読の方法

本を読むサボテン

私が実際にやっていた音読の方法をご紹介します。

 

Step1.適度な長さの文章を選ぶ

私が音読した文章は、短すぎず長すぎないものでした。

結果的にこれがよかったと思っていて、短すぎると文章の情報量自体が少ないので音読しても身になりにくいですし、長すぎると音読するのがしんどくなると思います。

発音~文法を習得しようとしている段階だと、音読する文章は100~300字くらいが丁度いいと思います。

 

文章の形式ですが、教材だと陳述文形式と会話形式があって、私は会話形式の方をやっていました。

会話形式の文章なら話の流れがあって理解しやすいですし、感情を込めて音読すれば実際の会話にも役立ちます。

 

Step2.文章を解析しておく

音読する前にその文章を黙読して、文章の構造を分析しておきます。

文中の単語の意味や文法事項はここで調べます。

事前にこれをやっておくと、文中の単語や文法事項といったポイントがわかり、後々音読していく中でそれらに対する印象を深めていくことができます。

 

私は何かを覚えたり理解しようとするときは、先に全体像や結論を知っておいて、それから全体を深掘りしていく方がやりやすく感じます。

音読のプロセスでいくと、この「文章の内容を解析する」というステップが「全体像を知る」ということになると思います。

 

Step3.音声を聞く

音読する文章の音声を繰り返し聞きます。

狙いとしては、正しい音のイメージを掴んで頭に入れておいて、実際に正しい発音で音読できるようになることです。

 

どれくらい繰り返し聞くのがですが、私はその文章の音を暗記するまで繰り返し聞きました。

具体的には「文章を見て、頭の中でお手本の音声を再生できるようになる」までです。

回数は5~6回くらいだったように記憶しています。

意外と少ないと思うかもしれませんが、ポイントは「音読する文章を選ぶ段階で長すぎない文章を選んだ」ことと、「集中して音声を聞いた」ことだと思います。

 

Step4.音読する

最後のステップ、文章を見ながら音読です。

音読する時に一番意識するのは発音と流暢さ、次いで文章の意味という感じでした。

 

ここまで段階踏んで進めてくれば文章の構造も意味も問題なくなっていると思いますので、そうなったら特別意識しなくても、音読する中で自然と処理できるようになっていると思います。

一方、実際の発音やイントネーションはこのステップで初めて実践していくことになるので、意識する必要があると思います。

 

文章の意味をちゃんと踏まえて、イントネーションに感情を込めながら繰り返し音読しましょう。

 

どれくらい音読するかですが、私は自己採点して「正確な発音とイントネーションで読めた」と思うまで繰り返し音読しました。

回数は10回前後だったと思います。

 

音読の後はシャドーイングをやってみるといいと思います。

文章を見ながらシャドーイングすると、自分の発音とイントネーションが本当に正しいかどうかが分かります。

どうやって分かるかというと、シャドーイングをしていてつっかえたり、ついて行けなかったり、難しく感じる箇所があったら、そこの発音に問題がある可能性が高くなります。

 

こういった箇所は改善していく必要があります。

どうやって改善するかですが、私は上手くシャドーイングできなかった箇所にチェックをつけておいてから音読に戻りました。

 

中国語のシャドーイングはこちらの記事で紹介しています。

中国語のシャドーイングの効果と方法を紹介

 

音読とシャドーイングを繰り返して、正確に音読できるようになることを目指します。

 

ここまで、音読のメリットと勉強法を紹介してきました。

 

音読を試してみたい方は、是非参考にしてみてくださいね。

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