中国語を暗記するコツ【パソコンを活用した暗記術を紹介】

パソコンを打つ人 単語

今回は「中国語をパソコンに打ち込んで覚える方法」についての記事です。

一風変わった勉強法だと思いますが、私は実際にやっていてとても効果があった方法です。

 

「中国語の文章を暗記してしまいたいけど、どうやって暗記すればいいのかわからない…聞くだけじゃ覚えられないし、書くのは時間かかるし…」と感じている方におすすめです。

 

◆この記事の主張

 1.中国語をパソコンで打ってWord等に入力していくのはおすすめの勉強法。

 2.中国語をパソコンで打つときは「文章を選ぶ → 文章の内容確認 → 文章を見ずに入力」という手順がいいと思う。

 

中国語の文章を暗記するのは、文中の単語を覚えたり、文法事項を覚えたりすることができて効果的です。

 

私は中国語学習の初期段階で、発音が一通り終わったら教科書一冊の全ての本文を丸暗記したのですが、その時に覚えたい中国語の文章をキーボード入力でWord等に打ち込んでいくという方法を取り入れていました。

私はこの方法で初級の教科書一冊本文から例文まで全て暗記しました。

私は中国語学習歴2ヶ月弱にして中検4級を取りましたが、この方法で教科書を丸暗記したのも効果があったと思います。

 

パソコンで打って勉強するメリット

本を開きながらパソコンを打つ人

なかなか聞かない勉強法だと思いますし、どんな効果があるのかもよくわからないと思います。

まずはメリットからご紹介します。

 

この方法で私が感じたメリットは3つあります。

 

 ◆中国語をパソコンで打って勉強するメリット 

  (1) ピンインを確認できる

  (2) 暗唱よりも簡単にアウトプットできる

  (3) 書くよりも気軽にできる

  →結果として効率的に暗記できる

 

1.ピンインを確認できる

この方法でいいと思ったのは、ピンインを覚えられることです。

中国語をパソコンで入力する時は、基本的にはピンインをキーボードで打って入力していくことになります。

例えば「日本人」という単語を入力するなら、キーボードで単語のピンイン「ribenren」を打って入力していきます。

このピンインが間違っていると単語も入力できません。

中国語を正しく入力するには正しいピンインを知っている必要があり、自分が覚えているピンインが正しいかどうかを確認することができます。

 

私は、正しく覚えていると思っていた単語のピンインも意外と間違って覚えていたことがあって、パソコンにその単語を入力しようとした時に初めて、ピンインを間違って覚えていたことに気付いたこともありました。

 

例えば「黑豹」という単語のピンインを、私は間違って「heibiao」を覚えていました。

これをパソコンで打とうと思って「heibiao」と入力しても当然ながら出てこなくて、そこで初めて辞書で調べて「黑豹」のピンインは「heibao」だということに気付きました。

 

2.アウトプットが簡単にできる

この方法は暗唱よりも簡単で、ハードルは比較的低いと思います。

アウトプットしたものが文字として見えるので、途中で「今どこまで言ったっけ?」とか考えなくてもいいからです。

暗唱であれば言葉は目に見えないので、頭の中で文章の流れを整理しながらアウトプットしていくことになりますが、パソコンに打ち込んでいく方法であれば「次にどんな単語が来るか」だけに集中して考えれば大丈夫です。

 

実際にやってみると、この差は結構大きいと感じました。

暗唱は様々な知識やスキルがいっぺんに鍛えられておすすめなのですが、暗唱はまだ難しいと感じたら、暗唱前の確認としてパソコンに入力してみてもいいと思います。

 

3.短時間でも気軽にできる

もう一ついいと思ったのが、比較的気軽にできることです。

 

例えば中国語を紙に書いて覚えようとすると、実際に文字を書いていくことになり時間がかかりますが、パソコンに入力するだけなら時間はそんなにかかりません。

紙という資源も使いません。

「覚えたい文章をちょっとアウトプットしてみて、どれくらい覚えられたか確認してみたい」という時に気軽にできるのは便利だと思います。

 

パソコン入力で勉強する際の注意点

この方法で不便だと思うところは、発音が鍛えられないということです。

ピンインを頼りに入力するとはいえ、実際に発音するわけではないからです。

また、中国語を入力するときに必要なのはピンインのみで、声調は入力しません。

そのため、ピンインを確認することはできても声調までは確認することができず、声調を間違って覚えていても気付くことはできません。

 

同じアウトプットでも、暗唱と比べるとこの点で劣ると思います。

そうは言っても、アウトプットした内容が文字として残るのは暗唱にはないメリットです。

中国語をパソコン入力して覚える時は、入力しながら声に出して言ってみる等の工夫をするといいと思います。

 

中国語をパソコンで打って覚える方法

パソコンに何かを入力する人

それでは実際の方法をご紹介していきますね。

 

中国語をピンインで入力しよう

パソコンで中国語を入力するには、中国語入力ソフトと文書作成ソフトが必要です。

 

中国語をピンイン入力する方法

まずはパソコンの設定を操作して、自分のパソコンで中国語をピンイン入力できるようにする必要があります。

Windows10であれば、スタートメニューから「設定」→「時刻と言語」→「地域と言語」→「言語を追加する」と進み、「中文(中华人民共和国)」を選択すると、ピンイン入力で中国語を打てるようになります。

Mac OSの場合は、OSのバージョンによって設定方法が異なるようです。

私はMac OSは使ったことがないので、中国語入力の設定方法については割愛します。

 

設定が終わると、中国語を入力するモードに切り替えることができるようになります。

中国語を入力する時は、キーボードのアルファベットを頼りにピンインを打ち込んでいくことになります。

日本語のローマ字入力と似たような感覚で、例えば日本語で「日本」と入力したい時は「nihonn」と打ち込みますが、中国語はピンインで「riben」と打ち込みます。

 

使用ソフトはgoogleドキュメントがおすすめ

中国語は文書作成ソフトに入力していくことになります。

有名なソフトだとWordやメモ帳等があり、私はWordを使っていましたが、今だったらgoogleドキュメントかevernoteを使うと思います。

その理由は、googleドキュメント等のオンラインソフトであれば、自分のアカウントでログインしさえすればどんなデバイスでも開けるからです。

覚えたい文章をスマホでも見られるようにしておくと、ちょっとした隙間時間にもそれを使って勉強できるので便利です。

 

私はWordを使っていたので、作成したWordファイルをPDF形式にしてからスマホに入れていました。

この方法でもいいのですが、いちいちPDFを作成したり、それをスマホに入れるのは若干面倒でした。

googleドキュメント等であればオンラインに保存されるので、特に面倒な操作をしなくてもパソコンで打ち込んだファイルをスマホで見ることができます。

googleドキュメントであれば自動保存の機能もあるので、この点も便利だと思います。

 

中国語をパソコンに打ち込んで覚える手順

私が実際にやっていた、中国語をパソコンに打ち込んで覚える方法をご紹介します。

 

Step1.覚えたい文章を決める

まずは覚えたい文章を決めます。

私は初級教科書の本文と例文にしました。

教科書の本文と例文を丸暗記してしまえば、文法事項と単語を一気に覚えることができて効率がいいと思ったからです。

 

Step2.文中の単語と文章の構造を理解する

覚えたい文章に目を通して、知らない単語はないか、分からない文法はないかを確認しておきます。

 

意味が分からない単語はもちろん調べますが、中には「意味は分かってもピンインが分からない」という単語もあると思います。

そういった、ピンインが自分の中で曖昧な単語もちゃんと調べて、正しいピンインを確認しておきます。

中国語をパソコンで打ち込むためにはピンインを入力することになるので、その単語のピンインを知っていることが必須です。

 

Step3.教科書を見ないで入力してみる

文章の内容をしっかり確認して理解したら、実際にパソコンで入力していきます。

自分がどれだけ覚えられているか、自力でどれだけアウトプットできるかをこのステップで確認することができます。

 

このステップでは、できるだけ覚えたい中国語の原文を見ないで、記憶を頼りに入力していくようにします。

文字に起こしていくことによって「今どこまで言ったっけ?」みたいなことはなく、次にどんな単語を続けていけばいいかということに集中すればいいので、意外とサクサク進むと思います。

文章全体の意味や構造を意識しながら入力していきましょう。

 

Step4.暗記できたら暗唱に挑戦しよう

同じ文章を何回かパソコンで入力してみて、何も見なくても普通に入力できるようになったら、その文章を暗唱してみましょう。

中国語は話せるということが大事ですし、覚えた中国語の文章を実際に声に出して言えるかということを確認するのが狙いです。

 

何も見ないでパソコンに入力できるようになれば、文章はある程度暗記できていると思います。

ただ、暗唱はパソコンに入力するのとは違って、文字情報に頼らず、正しい発音でアウトプットする必要があるので、若干負担は増えます。

何も見ないでパソコンに入力できるようになったら、最後の確認として暗唱を取り入れてみるのがおすすめです。

 

ここまで、パソコンで中国語を打って勉強する方法をご紹介してきました。

 

この記事の内容をまとめますね。

 

・パソコンに中国語をピンイン入力する勉強法もある。ピンインを覚えられる、アウトプットとしては気軽にできるといったメリットがある。

・話すスキルは鍛えられないので、あくまでも中国語の文章を暗記するためにやるのがおすすめ。

・コツは、覚えたい文章の原本を見ないでパソコンに打ち込むこと。途中で続きが分からなくなったらその文章を確認して続きを入力していく。

 

一風変わった勉強法ですが、私は効果的だと思っています。

是非試してみてくださいね。

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