中国語検定準1級の対策【僕が本番前一週間でやった勉強方法を紹介】

中国語検定

今回の記事は、中国語検定準1級の対策についてです。

僕は2018年11月、第96回中国語検定準1級に合格しました。

 

中国語検定準1級はHSK6級以上の難関。受けるからには合格したいと思う一方、本当に合格できるかどうか不安ですよね。

試験本番が迫ってくると尚更、その不安に拍車がかかることと思います。

僕もその経験があり、本番の一週間前は申し込んだことを後悔するレベルでした。

 

そんな不安を少しでも解消するために、僕が中国語検定準1級の一次試験に合格したときの勉強法を参考としてまとめました。

 

結論、僕がやったのは「過去問を繰り返し解く」ただこれだけです。

 

過去問のメリットや活用法を、3分ほどでザッとご紹介していきますね。

 

中国語検定準1級対策でやったこと

冒頭でも述べた通り、中国語検定準1級を目指して僕がやったことはシンプル。

「過去問を繰り返し解く」ただこれだけです。

他の参考書やツールは一切合切使いませんでした。

 

僕が中検準1級に受かるまで
  • 10月25日(木)第96回中国語検定準1級(11月25日実施)に申し込み。
  • 11月18日(日)試験本番一週間前になって「ヤバい!」と思い試験対策スタート。ひたすら過去問を解きまくる。
  • 11月25日(日)第96回中国語検定準1級本番。
  • 12月13日(木)中検ホームページに合否掲載。結果は合格。

 

試験本番一週間前は正直マズいと思っていましたが、過去問をひたすら繰り返し解いた結果、無事に合格できました。

中国語検定準1級合格を狙うなら、過去問を繰り返し解くのが一番効果的だと思います。

その理由をザッと解説しますね。

 

過去問を繰り返し解くのが効果的な理由

過去問を繰り返し解くといい理由をまとめました。

 

  • 「過去問が良い」の理由:試験の形式に慣れることができる
  • 「繰り返し解くと良い」の理由:単語や表現の知識を上積みできる

 

試験には試験の解き方がある

中国語検定準1級は単純な「中国語力」の勝負ではなく、解答の「こつ」があります。

 

慣れていないと「この問題に対してはどう解けばいいんだろう?」と考えないといけません。

一方、試験の形式に慣れていれば、「この問題はこう解けばいい」というのがわかるので、そのぶん解答に集中できます。

 

試験は時間が決まっている

中国語検定準1級の解答時間は120分と決まっています。

 

音声に従うリスニングはまだしも、筆記で時間が足りなくなると大幅な得点のロスに繋がります。

時間内に最後までしっかり解答できるように、過去問を使ってペース配分を掴んでおいたほうがいいです。

 

過去問から単語を覚えられる

同じ過去問を何周も解いていると、その過去問に出てくる単語を覚えることができます。

 

全部の単語を覚えられるわけではありませんが、「解答のカギになるような単語」「繰り返し出てくる重要な単語」はかなり覚えることができます。

こうして覚えた単語の知識は、試験本番でも役立つ可能性があります。

 

上記が、中国語検定準1級対策に過去問が有効と思われる理由です。

試験の形式に慣れて「解答のこつ」を掴むことができたほか、単語などの「語学力そのもの」も向上し、一挙両得という感じでした。

 

これは過去問そのものの効果と同時に、僕の勉強法に依るところもあったと思います。

ここからは「僕が過去問でどう勉強したか?」をご紹介しますね。

 

中検準1級過去問、僕流の使い方

僕は高電社の『中国語検定過去問WEB』というサービスを使いました。

有料サービスですが、第59回以降の過去問を月額~2,100円で使い放題という優れものです。

僕はこれを下記のように使いました。

 

  1. 本番形式で過去問1回分を解いてみる
  2. とにかく何度も繰り返し解く
  3. リスニングと筆記の内、どちらか一方のパート(苦手なほう)に絞る

 

まずは本番形式で解いてみる

過去問1回分の進め方については、僕はシンプルに、本番と同じ形式で最初から最後まで解きました。

その後は結果を見て間違えた問題とその理由を確認し、知らない単語を紙に書くという手順で進めました。

 

過去問数回分を何周も繰り返す

この手順で、第75回から第95回までの過去問を何周も繰り返し行いました。

後ほどデータを公開しますが、例えば第95回の過去問は1週間で6度もやっています。

 

1度解いた過去問を次にまた解くまでの間隔

同じ過去問を2度連続で解いても、模範解答をはっきり覚えてるので意味ありません。

逆に1度目と2度目の間隔を開けすぎても効果が薄まります。

 

よって僕は、間隔を「半日~1日」の中で調整する、つまり「最初は短い間隔で繰り返し、徐々に間隔を長めにとっていく」といいと思います。

 

例えば正午に第95回の過去問を解いたら(1度目)、当日夕方以降に2度目の第95回を解きます。

2度解いたことで第95回の内容を覚えてきているはずなので、3度目は1日後の翌日午後にする、、、という感じです。

 

過去問で苦手なところがわかる

本番と同じ形式で過去問を解いているうちに、僕はリスニングは問題ない反面、筆記は極めて弱いことがわかりました。

 

「リスニングは合格基準点を10点も上回ってるのに、筆記はあと20点も足りない→不合格」みたいなことが頻発し、、、

「筆記を何とかしなければ落ちる」ということで、筆記のパートだけをとにかく繰り返し練習するようにしました。

 

例えば第95回の過去問は6回やりましたが、本番形式でやったのは最初の1回だけです。

残りの5回は筆記のパートだけをやりました。

 

僕は筆記のパートが苦手だったので筆記だけをやりましたが、リスニングが苦手ならリスニングだけをやっても良いと思います。

要は「苦手なパートに絞る」ことが大事です。

こうすることで過去問1回あたりに使う時間が減り、そのぶん回転率が上がり、過去問を解く回数を増やすことができます。

 

僕のデータを公開します

2018年11月当時、第96回中検準1級を控えた僕の、過去問の受験履歴を公開します。

『中国語検定過去問WEB』は受験履歴が残るので、僕の当時のデータもそのまま残っています。

 

 

内容のところが一部「不明」となっているのは、『中検過去問WEB』のコースの有効期間が過ぎてしまい、履歴を確認できなかったからです。

日時や第○回といったデータは有効期限が切れる前にExcelに控えたのですが、細かい内容までは控えていませんでした、、、

 

とは言え、日付と第○回、そしてモードをご覧いただければ、大体のイメージは掴んでいただけると思います。

 

中検過去問の入手法(ツール)は3通り

中国語検定準1級の過去問は、下記の3通りの方法で入手することができます。

 

僕の考えとしては、

  • 受験のために勉強するなら『中国語検定過去問WEB(高電社)』
  • 受験勉強だけでなく、試験が終わってからのことも考えるなら『中検準1級試験問題 解答と解説』
  • 過去問をやったことがなくて、試しにやってみたいなら「無料の試験問題・解答」

がそれぞれおすすめです。

 

中国語検定過去問WEB』は1ヶ月コースなら2,100円で、第59回以降の過去問を使い放題なのでコストパフォーマンス良好です。

ただ、期間ごとのコース制なので、使い続ける限り使用料が掛かるのがデメリットです。

 

「試験が終わってからもシャドーイングやディクテーションに過去問を使いたい」という場合は、書籍の『中検準1級試験問題 解答と解説』のほうをおすすめします。

 

上記2つの方法はお金がかかるので、、、「まずは手軽に試してみたい」という場合は、無料で入手できる過去問をおすすめします。

日本中国語検定協会のウェブサイトで、第94回以降の過去問をPDF形式でダウンロードできます。

こちらから直接、中国語検定協会の「試験問題・解答」DLページへ飛べます。

 

無料配布版はリスニングの音源がないので本番形式は無理ですが、、、

リスニング原稿はあるので、それを参考にするといいと思います。

筆記のパートは完全に再現できます。筆記パートを練習したり、単語を覚えたりするのに十分使えると思います。

 

、、、ということで、今回はこのくらいにしたいと思います。

まとめると、「中国語検定準1級合格を目指すなら、過去問を繰り返し解くのがおすすめです」という話でした。

受験勉強は人によって好き嫌いあるとは思いますが、普段過去問をやらない方も、本番前の1週間くらいは過去問をやってみてもいいのかな?と個人的には思います。

コメント

  1. やせみん より:

    拝読しとても参考になりました。ありがとうございます。
    私も過去問web中国語を利用している者です。
    過去問を何度も繰り返しやったというのは分かりました。

    ◎質問ですが、1日何時間くらいもしくは何分くらい勉強をやっていましたか?
    私は過去問の単語を調べてノートに書いたりしていると、
    1回の過去問やるのにすごい時間がかかります。

    ◎あと、中検2級もしくはHSK6級くらいのレベルからどれくらいで中検準1級にチャレンジし、合格しましたか? 

    • shushu9625 より:

      ご覧いただきありがとうございます。

      ◎1日の勉強時間は、平日が約5時間、休日が12時間でした。
      1回の過去問にかかる時間は最短でも1時間半でした。
      ただ、僕は筆記が苦手だった(正答率はリスニングが8割、筆記が約6割)ので、過去問の筆記だけを何度も繰り返しやりました。
      筆記のパートだけなら、かかる時間は1回あたり30分くらいでした。
      リスニングと筆記の得意不得意がはっきりしているなら、不得意なほうに絞って繰り返しやるといいかもしれません。

      ◎HSK6級から中検準1級までの期間は5年くらいです。
      HSK6級に受かったのが2013年、中検準1級にチャレンジして合格したのが2018年です。
      途中で2年くらい留学したり、そのあとはあまり勉強しない期間もあったりするので「目安は5年」と申し上げにくいところではありますが。。。

      このような答えで参考になりそうでしょうか?

  2. やせみん より:

    丁寧な回答ありがとうございます‼︎∩(*´`∩)♡私は平日5時間も勉強できる環境にないので、通勤時間や、会社の空いた時間、家に着いてから勉強し、合わせても3時間くらいで、休日はたっぷり時間がありますが、12時間もやったことがなく、7時間が最高だったので、身が引き締まりました!なかなか問題が解けないので、自分の能力にがっかりしていましが、努力も足りないことが分かりました。私もリスニングはあまり問題ないので、筆記メインでやっていますが、もっと勉強頑張ります。HSK6級からだいたいの年数で5年という事ですが、やっぱり難関資格ですね!周りにこの資格挑戦している人がいなくて、色んな情報がなかったので、大変参考になりました。本当にありがとうございます⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾

    • shushu9625 より:

      ご返信ありがとうございます!

      なかなか問題が解けなくてがっかりするとのことですが、僕も同じでした。
      それでも本番は合格できたので、勉強の時点における重要度は「時間が許すかぎり過去問を解くこと」>>>「出来不出来」というのが僕の感覚です。

      僕は本番直前までは落ちるラインでしたが、過去問をひたすらやって合格を狙えるラインまで行けたので、方向性は間違っていないと思います。あとはご自身のペースで一歩ずつ進んでいけばおのずと合格に近づけるのかな、とご返信を拝見しながら思いました。

      難関への挑戦、陰ながら応援しています!

  3. やせみん より:

    応援してもらい勇気が出てきました、笑、
    ありがとうございます( ◜◡‾)
    過去問やりまくります!

  4. やせみん より:

    再び質問させてください。
    上記に【合格奪取! 中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編】という分厚い有名な本が書いていなかったのですが、この本では勉強されましたか?

    • shushu9625 より:

      コメントありがとうございます。

      ご質問いただいた、
      『合格奪取!中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編』
      こちらの教材は使いませんでした。

      中検準1級の準備を始めたときは本番まで1週間しかなく、「教材をやり込む時間がない」と判断したため、『過去問WEB』一本に集中しました。

      (補足)
      中検1級の準備においては上記の『トレーニングブック』を使いました。

      ・実際の試験においてよく出る熟語や成語が収録されている
      ・問題ごとに詳しい解説がついている

      といった点から、とてもいい教材だと感じました。

      今になって振り返ると、理想は、
      「『トレーニングブック』で知識を固め、過去問で試験の形式に慣れる」
      という流れなのかな、とも思います。

  5. やせみん より:

    丁寧に色々教えて頂きありがとうございます。
    あの分厚い本は使っていなくて合格されていたんですね。すごいです。
    ほとんどの人があの本で勉強されているので、気になりました。

    試験まで全然間に合わなくてどうやろうか焦ってコメントしてしまいました。ありがとうございました。(*^▽^*)

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