【中国語検定とHSK】級ごとの対策と参考書まとめ

HSK

「中国語検定/HSKを受けたいけど、どうやって勉強すればいいんだろう?」

「参考書を買いたくても、どれを買えばいいのかわからない」

こんな悩みを解決したいと思って、この記事を書いています。

 

中検やHSKの対策は難しいもの。

勉強法に正解はないからこそ「どうやって勉強すればいいのかな?」と悩むのは自然なことです。

僕も「どうやって試験対策すればいいのかわからない → 勉強が進まず、本番も不合格」という経験が何度もあります。

 

この記事では、中国語検定/HSKの対策を級ごとに、大事なポイントに絞って解説します。

対象は、僕がいままでに合格したことのある検定試験です。

 

対象とする資格と級
  • 中国語検定:4級、準1級
  • HSK:3級、4級、5級、6級

 

この記事で紹介する勉強法は全て、僕の実体験を基にしています。

この記事の通りに勉強したからといって100%合格できるわけではありません。

しかし、勉強法や参考書に悩んでいる人にとって助けになるのは間違いないと思います。

この記事で紹介する勉強法を実際に試していただきながら、自分なりの工夫も取り入れていってみてください。

 

中国語検定やHSKを受けるなら、ぜひ参考にしてみてください。

 

中国語検定の対策

僕が実際に受けたことのある「4級」と「準1級」の勉強法を解説します。

 

中国語検定4級の勉強法

中国語検定4級は、中国語の勉強におけるひとつの節目。

基礎を終えて新しい段階に進むための「試金石」と言えます。

 

だからこそ、中検4級は難しい。

むしろ簡単に済ませてはいけません。

中検4級は発音と文法の基本的な知識に加えて、約1,000語の単語を知っていることが要求されます。

まさに「中国語の基礎をマスターしているかどうか」の試金石であり、最初は「難しい」と感じるのも当然だと思います。

 

中検4級に合格するには、3段階の勉強が必要です。

 

中検4級合格のための3ステップ
  1. ピンインの読み方を覚える
  2. 文法の知識をつける
  3. 中検4級の過去問をやる

 

僕はこの方法を意識した結果、中国語を始めてから2ヶ月で中検4級に合格できました。

 

具体的なアクションプランと参考書は、下記の記事でご紹介しています。

 

 

100%合格できるような勉強法はありませんが、中検4級に合格するために努力できる人にとって、大きな助けになるはずです。

 

中国語検定準1級の勉強法

中国語検定準1級は、HSK6級を超える超・難関。

「難しい、受かるかどうか不安」「何度やっても受からない」と悩んでしまうのも無理はありません。

 

僕も本番の1週間前に過去問をやってみたところ、正答率はせいぜい5割でした。

「このままでは絶対に受からない」という大きな不安と焦りを感じたのを覚えています。

中検準1級の難しさは身をもって知っているつもりです。

 

それでも、本番は合格できました。

合格するためにやったのは「過去問を何度も繰り返しやる」こと。

1週間にわたり過去問を何度もやっただけで、確実に落ちるレベルから合格ラインを超えるところまで行けました。

 

中検準1級の対策は、過去問を何度も繰り返しやることをおすすめします。

過去問を用意する方法は3つ。

 

中検準1級過去問の入手法
  • 高電社の『中国語検定過去問WEB(高電社)』
  • 『中検準1級試験問題 解答と解説』
  • 日本中国語検定協会のウェブサイト

 

中検準1級を受ける人にとって、過去問を繰り返しやることは大きな助けになると思います。

ぜひ試してみてください。

 

過去問を繰り返しやるイメージをつかみにくい場合は、こちらの記事をご覧ください。

僕が過去問をやった履歴を掲載しているので、参考になると思います。

 

 

HSKの勉強法

ここからは、HSKの勉強法を解説します。

僕はHSK3級から受けたので、この記事ではHSK3級から6級までを対象にしています。

 

HSK3級の勉強法

HSKは1級から6級まであり、最低が1級、最高が6級です。

その中でも、3級はひとつの「節目」となっている気がします。

それは下記の点からもわかります。

 

HSK3級の特徴
  • 目安の語彙力がHSK2級の2倍になる
  • 問題用紙にピンインが記載されなくなる
  • 「书写」の問題が追加される(聞く、読むに加えて「書く」を要求される)

 

上記の点からもわかる通り、HSK3級の試験は決して簡単ではありません。

 

HSK3級の対策のポイントは下記の2点です。

 

HSK3級のポイント
  1. HSK3級の「型」に慣れる
  2. 頻出単語を覚える
  3. 作文のコツを掴む

 

上記の3点を満たすには、過去問を何度も繰り返しやりながら、過去問に出てきた知らない単語を覚えるのが有効です。

さらに理想を言えば、ちょっとした空き時間に中国語学習アプリを使って、文法や単語を復習できれば完璧です。

 

僕は中国語を始めて4ヶ月でHSK3級に合格できました。

その経験もあって、上記の勉強法は効果的だと思っています。

 

この勉強法が有効な理由や実際の進め方は、別の記事で解説しています。

下記の記事を参考にして、具体的なイメージを掴んでください。

 

 

HSK4級の勉強法

HSK3級が2級までと違うように、HSK4級も3級までと全く違います。

HSK4級は単純に難しくなっているほか、下記のような特徴もあります。

 

HSK4級の特徴
  • リスニングの音声が1度しか読まれない
  • 「书写」に作文の問題が追加される

 

上記のような点や、1,000語を超える頻出単語の多さに苦戦するのではないでしょうか。

 

僕はHSK4級と3級を併願しましたが、4級の対策は苦労しました。

特に苦労したのはリスニング。HSK3級や中国語検定4級なら音声が2回読まれるのに対し、HSK4級のリスニングは1回で聞き取らないといけません。

また、読解の問題数や問題文の文字数が増えていて、解答の時間が足りなくなることもありました。

 

HSK4級の対策としては、HSK4級の「型」に慣れることが一番いいと思います。

HSK4級の型に慣れるには、過去問や模擬試験を何度もやるのがおすすめです。

そうすることで、リスニングの音声を1回聞いて理解したり、読解の問題を試験の時間内に解いたりするための「コツ」を掴めます。

 

過去問を使って勉強した結果、僕はHSK4級に合格できました。

僕が実際にやった勉強法とそのときに使った参考書を、下記の記事で紹介しています。

 

 

「HSK4級を目指して頑張りたいけど、どう頑張ったらいいのかわからない」という人の助けになると思います。

ぜひ参考にしてみてください。

 

HSK5級の勉強法

HSK4級のレベルまで到達できていれば、「HSK5級の背中は見えている」と言っていいと思います。

 

確かに、求められる語彙力や問題文のボリュームは増えます。

しかし、全体的なイメージはHSK4級と変わりません。

「HSK4級の傾向はそのままに、ボリュームが増えたのがHSK5級」というイメージです。

HSK5級の特徴を理解したうえで対策すれば、一気に合格に近づけると思います。

 

HSK5級の特徴
  • 目安となる単語の数が2,000語を超える(2,500語)
  • 80字前後の作文を書く問題がある

 

上記の2点を踏まえると、HSK5級の対策のポイントは下記の2点になります。

 

HSK5級対策のポイント
  1. 語彙力をつける
  2. 作文のコツを理解する

 

単語を覚えるには単語ノートを作るのがおすすめです。

また、作文はオリジナルのテンプレートを考えておくといいです。

語彙力と作文を対策したうえで、過去問を繰り返しやっておけば、HSK5級は問題ないかと思います。

 

僕がHSK5級に合格したときも、この方法を使いました。

 

下記の記事で「僕がどうやって勉強したか」を具体的にまとめています。

 

 

HSK6級の勉強法

HSKの最上級である6級。

最上級というだけあって、HSK5級までとはレベルが全く違います。

「どこから手を付けていいのかわからない」と思ってしまうくらい、難しい試験だと思います。

 

僕も初めてHSK6級を受けたときは手も足も出ませんでした。

そのときはHSK5級と6級を併願しました。

5級が200点を超えた一方、同じ日に受けた6級は100点を超えるのが精一杯でした。

6級が難しいのは、下記のような理由があると思います。

 

HSK6級の特徴
  • 求められる語彙力が5級の2倍(5,000語)
  • リスニングの問題文が長い&1度しか読まれない
  • 読解の問題数が多いため、時間が足りなくなる
  • 「书写」の要約が難しい

 

上記のポイントを理解したうえで、勉強法を取捨選択するのがいいと思います。

リスニングと読解については、過去問などの問題を何度も繰り返しやることで、頭と体を慣らすのが一番いいと思います。

作文については、要約のコツを理解したうえで、何度か練習してみましょう。

 

具体的な勉強法と、その勉強法をおすすめする理由を、僕の経験を基にしてまとめました。

 

 

この通りに勉強したからといって必ず合格できるわけではありませんが、HSK6級の勉強法に迷っている人にとって、大きな助けになると思います。

 

中国語検定とHSKの両方で使えるツール

この記事の最後に、中国語検定とHSKのどちらを受けるにしても役立つツールをご紹介します。

 

相互学習アプリ『HiNative』

最近は中国語検定やHSKの対策に役立ちそうなアプリが増えています。

僕が特にいいと思ったのは「外国語のQ&Aアプリ」です。

 

中検やHSKの勉強をしていると、中国語ネイティブの助けを借りたいと思うこともあると思います。

たとえば、「どうして○○が正解で□□はダメなのか?」と疑問に思ったときや、HSK5級や6級の作文の練習のために書いた作文を添削してほしいときなどです。

 

そんなときに便利なのが、ネイティブスピーカーへ気軽に質問できるアプリです。

 

僕は『HiNative』というアプリを使っています。

僕の場合は試験と関係なく、日常的な作文を添削してもらうために使っていますが、中検やHSKの対策にも十分使えると思います。

 

『HiNative』は下記の記事で詳しく紹介しています。興味があればご覧ください。

 

 

暗記用アプリ『Anki』

「単語を覚えられない」これは中国語だけでなく、外国語を勉強しているほとんどの人が感じる悩みだと思います。

単語を覚えられないことは、中検やHSKの対策においても障害となります。

検やHSKは級ごとに「目安となる語彙力」が決まっているためです。

語彙力が足りていなければ、点数を上げることもそれだけ難しくなります。

 

僕も単語を覚えるのが苦手でした。

1回目のHSK6級が不合格だったのも、語彙力が少なすぎたのが原因だと思います。

 

単語を覚えられない理由は「記憶力の問題ではなく、効果的な覚え方を知らないから」だと思います。

単語を効果的に覚えるために、おすすめは『Anki』を使うことです。

学習者が自然と単語を覚えやすくなるような仕組みを『Anki』は備えています。

 

中検やHSKの過去問や参考書を進めるなかで、知らない単語に出会うはず。

そういった知らない単語は『Anki』に取り込んで、覚えてしまいましょう。

『Anki』についての情報は下記の記事にまとめています。

 

 

「語彙力をつけたい」という人は、ぜひ『Anki』を試してみてください。

 

今回の記事は以上です。

この記事だけではわからないこともあると思います。

そんなときはTwitter(@shushu9625)のDMをいただけると嬉しいです。もっと具体的な提案ができると思います。

 

目標を達成するために、がんばりましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました