【中検対策】中国語検定4級の勉強法は「過去問を解く」こと

本の上にリンゴが乗っている画像 中国語検定

今回は「中国語検定4級の勉強法」をご紹介します。

初めて受ける中国語の試験として中国語検定4級はおすすめです。しかし、決して簡単な試験ではありません。

 

「中国語検定4級のために、何をどう勉強したらいいんだろう?」

「今の方法でもいいけど、もっといい勉強法はあるのかな?」

「中国語検定4級の単語を覚えられない、どうしよう?」

という疑問も自然と湧いてきます。

 

僕のおすすめは「中国語検定4級の過去問を解く」ことです。

 

かく言う僕は2012年、中国語を始めて約2ヶ月で中国語検定4級を取得しました。

当時の僕が注力したのが、過去問を繰り返し解くことです。

 

僕が中国語検定4級に合格した経験を踏まえ、具体的な勉強法をご紹介します。

 

中国語検定4級の勉強法は「過去問を解く」こと

学習スペースのような場所の画像

僕が効果的だと思う中国語検定4級の勉強法は「過去問を繰り返し解く」ことです。

理由は下記の通りです。

 

過去問を繰り返し解くメリット
  1. 必要な基礎知識(文法・単語)が身に付く
  2. リスニング、リーディング、ライティングを練習できる
  3. 試験本番を想定しながら勉強できるし、試験の形式に慣れることもできる
  4. 過去問の結果から自分の弱点がわかり、そこを勉強することで効率よく上達できる

 

中国語検定4級に必要な基礎知識をつける

中国語検定4級の過去問を繰り返すと、必要な基礎知識(文法・単語)が自然と身に付きます。

中国語検定4級の過去問を繰り返すとは、「中検4級レベルの文法・単語を何度も見て、思考して、問題を解くことで理解度を確認する」ということだからです。

 

同じ文法・単語を何度も繰り返し処理していると、脳がその情報を大事な情報だと認識します。

結果として忘れにくく、記憶に長い間残りやすくなります。

 

難しい手順の仕事も、毎日繰り返しこなしているうちに覚えられますよね。

それと同じく、中国語の文法や単語に繰り返し触れることによって、所謂「身体が覚える」状態になるわけです。

 

リスニング、リーディング、ライティングの練習ができる

中国語検定の過去問を繰り返すことの恩恵は知識だけではありません。

過去問を繰り返すことによって、スキルを伸ばすこともできます。

スキルは回数を重ねることによって上達し、「できない」状態から「集中すればできる」状態へ、さらに「意識しなくても自然とできる」状態へ段々とレベルアップしていきます。

 

自転車に乗れるようになる過程を思い出してみてください。

最初は補助輪がないと乗れませんが、回数を重ねると徐々に転ばないで乗れるようになり、最終的には自然と乗れるようになります。

 

中国語のスキルも、自転車に乗るのと同じようなもので、繰り返し勉強することによって上達します。

中国語検定4級の勉強も同じです。

リスニングを繰り返せば聞く力を、リーディングを繰り返せば読む力を伸ばせます。

中国語検定4級はリスニングと筆記(簡単な作文を含む)から構成されているため、伸ばせるのはリスニング、リーディング、ライティングのスキルです。

 

中検4級本番を想定しながら確実に対策可能

過去問はどの教材よりも「中国語検定4級の試験本番に近い」と言えます。

過去の中国語検定4級で実際に使われた問題だからです。

 

過去問を使って勉強することは、マラソンなら本番と同じコースを練習で走る、サッカーなら本番と同じ相手と練習試合をするのと同じです。

本番を想定しながら、確実に対策ができます。

 

自分の弱点を知ることができる

過去問を解くことで、自分の弱点をリアルタイムで発見できます。

 

自分の弱点を見つける方法は簡単です。

過去問で間違えた問題、わからなかった文法、知らなかった単語は全て「自分の弱点」です。

 

弱点がわかれば、その弱点を意識してピンポイントで補強できます。

結果として新しい知識やスキルが身に付き、上達します。

中国語検定4級に向かって、効果的かつ確実に前進することができます。

 

中国語検定4級の過去問を活用するコツ

図書館か学習スペースのような場所の画像

中国語検定4級を取得するためには、過去問を効果的に活用することが大事です。

過去問を効果的に活用するコツは下記の2点です。

 

過去問を活用するコツ
  1. 複数回の過去問がセットになっているものを使う
  2. 同じ過去問を一定周期で繰り返す

 

複数回の過去問のセットを使う

中国語検定4級の過去問は1回分ではなく、複数回分の過去問が収録されているものを選びます。

その理由は、数回分の過去問を繰り返し解きたいからです。

 

例えば、第92回中検から第94回中検まで、3回分の過去問が収録されているとしましょう。

この3回分を下記のように繰り返し解きます。

 

第92回 → 第93回 → 第94回 → 第92回 → 第93回 → 第94回 → 第92回 ……

 

こうすることで、先述した過去問のメリットを最大限活かせます。

逆に、数回分の過去問を繰り返さなければ効果も半減します。

 

同じ問題を一定周期で繰り返す

中国語検定4級の過去問は、同じ問題を一定周期で何度も繰り返します。

過去問に出てくる単語や文法をできるだけ多く覚えるためです。

 

例えば、第92回中検から第94回中検までの過去問を何度も繰り返せば、この3回分に出ている単語や文法はほとんど覚えられます。

 

大事なのは「繰り返す」ということです。

人間の記憶力は不完全で、1度見たり聞いたりしただけのものはすぐに忘れます。

しかし、何度も繰り返し見たり聞いたりしたものは忘れません。

繰り返したぶんだけ記憶に深く入り込み、頭に残りやすくなります。

 

具体的なアクションプランを紹介します。

3回分の過去問を「1日2回分、3日でちょうど2周するように」取り組んでみるといいと思います。

【例】

1日目:第92回、第93回

2日目:第93回、第94回

3日目:第94回、第92回 以降繰り返し

 

ここまで、中国語検定4級の勉強として「過去問を繰り返し解く」ことを解説してきました。

ここからは、過去問と並行して進められる勉強法をご紹介します。

 

過去問と一緒にできる勉強法4選

木の図書室のような場所の画像

僕が中国語検定4級を取ったときに、過去問と並行してやっていた勉強法です。

 

  1. リスニングの音声スピードを上げる 
  2. 長文問題の書き取り/タイピング
  3. 文法書を活用する
  4. 単語帳(ノート)を作る

 

どの勉強法も過去問とのシナジーがあり、おすすめです。

 

1.リスニングの音声スピードを上げる

中国語検定4級のリスニング問題でひと工夫。

「リスニングは余裕だ!」と思えてきたら、難易度を上げてみましょう。

 

難易度を上げる方法は簡単です。

リスニング問題の音声の読まれるスピードを速くしてみることです。

スピードを上げると聞き取りにくくなり、難易度も上がりますが、リスニングを強化するのに効果的です。

 

ただし、あまりに速すぎても逆効果です。

リスニングの音声は「ちょっと速いけど、集中してれば聞き取れるかな」くらいがベストです。

 

2.長文問題の書き取り/タイピング

リスニングの次は筆記パートの長文問題でひと工夫。

問題文を書き取るか、パソコンでタイピングしてみましょう。

 

リーディングとライティングの能力がつきます。

書き取りの過程で頭が単語や文法を自然と処理するため、単語や文法の知識を固めるのにも役立ちます。

そのため、全体的な中国語力をつけるためにも有効な方法です。

 

以下の画像は、私が実際に中国語検定4級の長文問題の問題文を書き取ったものです。

中国語検定4級長文問題文書き取りの画像

デメリットは時間がかかることです。

中国語検定4級に必要な知識とスキルをつけるには間違いなく効果的なので、時間があれば取り組んでみるといいと思います。

 

3.補助教材として文法書を使う

文法書を一冊用意しておくと便利です。

中国語検定4級の勉強で、文法書を使うメリットは下記の2点です。

 

  1. 文法でわからないことをすぐに解決できる
  2. 文法の知識を固めるのに役立つ

 

文法でわからないことをすぐに解決できる

わからないことを調べたいと思っても、調べる手段が無いから調べられず、結局わからないままになってしまう……

こんな状況はストレスが溜まります。

 

文法書があれば、わからない文法をすぐに調べられます。

中国語検定4級レベルなら、少なくとも文法面のストレスを感じることはなくなります。

 

文法の知識を固めるのに役立つ

中国語検定の勉強では、文法の正しい理解はかなり大事です。

中国語検定は、正確な文法知識や翻訳能力を求められる傾向があるためです。

 

中国語検定4級でも、正しい文法知識がないと答えられない問題が出ます。

例えば「選択肢から文法的に正しい文章を選ぶ問題」、「語順並べ替え問題」、「長文問題」、「日中翻訳問題」などです。

 

僕が使ったのは『Why?にこたえるはじめての中国語の文法書』です。

中国語の文法は一通り網羅されていて、「痒いところに手が届く」感じの文法書でした。

解説がわかりやすいのも良かったと思います。

 

4.知らない単語で単語帳を作る

知らない単語をノートにまとめて、覚えるべき単語を網羅した単語帳を作りましょう。

 

オリジナル単語ノートを作ることのメリット

単語ノートを作ることのメリットは下記の2点です。

 

  1. 自分専用の単語帳を作れる
  2. 同じ単語を少なくとも3回勉強できる

 

僕が強調したいのは2番目のポイント。

見落としがちですが大事です。

もし知らない単語をノートに書かないなら、その単語を勉強するのは過去問を解くときの1回だけ。

 

一方、単語をノートにまとめる習慣があれば、その単語を最低3回は勉強できます。

過去問を解くときに1回、辞書で調べてノートに書くときに1回、そして単語ノートを復習するときに1回です。

 

3回見たものと1回だけ見たもの、記憶に残りやすいのは3回のほうです。

もちろん、過去問を繰り返したり、何回も復習したりすれば更に増えていきます。

 

単語帳の作り方は以下の記事で紹介しています。

»中国語の単語ノートの作り方と活用法を紹介

 

中国語検定4級の勉強で単語ノートを作るメリットと具体的な作り方はわかりましたね。

それでは、この単語ノートはどう使うのが効果的なのでしょうか?

 

単語学習はスピードと回転率重視

単語学習はスピードを重視して、回転率を高めると効果的です。

回転率を高めるはつまり、復習の周期を短くすること、同じ単語帳を何回も繰り返すということです。

 

単語の勉強法は以下の記事で紹介しています。

»中国語の単語の覚え方と役立つツールを紹介

 

今回の記事は以上です。

中国語検定4級の勉強法として「過去問を解くこと」及び過去問と並行して進められる勉強法を4つご紹介しました。

勉強するにはツールが必要です。中国語検定4級に役立つツールは以下の記事をご参考ください。

»中国語検定4級の参考書【2020年版】おすすめ参考書9選

 

中国語検定4級対策、頑張っていきましょう!

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