中国語検定1級のレベルと難易度を紹介【過去問を解いてみた】

北京のビル群の夜景

今回のテーマは「中国語検定1級」です。

中国語検定1級に挑戦しようと思ったので、難易度やレベルをまとめてみました。

中国語検定1級の過去問をやってみたので、その感想もまとめました。

「中国語検定1級を受けてみたい」

「中国語検定1級の概要や難易度を知りたい!」

と思っている方に向けて書いています。

中国語検定1級のレベルと難易度

北京の伝統的な町並み

まずは、

「中国語検定1級の難易度ってどのくらいなの?」

というところから見ていきたいと思います。

日本中国語検定協会によると、中国語検定1級の認定基準は下記の通りです。

高いレベルで中国語を駆使しうる能力の保証

高度な読解力・表現力を有し,複雑な中国語及び日本語 (例えば挨拶・講演・会議・会談など)の翻訳・通訳ができること。

(一次)新聞・雑誌・文学作品・実用文などから難度の高い文章の 日本語訳・中国語訳,及び熟語・慣用句などを含む総合問題。

(二次)難度の高い日本語・中国語の逐次通訳。

※1級合格者は通訳案内士試験の外国語筆記試験が免除されます。

引用:日本中国語検定協会

やってみると分かるのですが、中国語検定1級はある意味「翻訳・通訳能力」の試験であると言えそうです。

1級合格者は通訳案内士試験の外国語筆記試験が免除されることからも分かるように、1級に求められる中国語のレベルは「専門書や会議、公演において翻訳、通訳ができるレベル」です。

ネイティブでも合格は難しい

いろんなサイトやブログでも言われていますが、中国語検定1級は中国語のネイティブでもちゃんと勉強しないと合格するのが難しいレベルです。

私も中国人の友人に中検1級の問題を見てもらったことがありますが、中国語のネイティブでもよく分からない問題があると言ってました。

勉強時間の目安は「測定不可能」

合格するための勉強時間は測定不可能です。

日本中国語検定協会の公式サイトにも書かれていませんし、おそらく誰も分からないと思います。

ただ、準1級の取得者や、翻訳、通訳の仕事をしている人でも10年以上の年月を要するとは言われています。

注意点としては、

トータルの学習期間で10年なのではなく、

準1級を取得/翻訳・通訳レベルに達してから更に10年、

ということです。

合格率は毎年5%以下

1級の難易度の高さは、毎回の合格率にも表れています。

日本中国語検定協会のサイトで、毎回の試験結果が公開されています。

日本中国語検定協会 試験関連データ

例えば2018年11月に行われた第96回中国語検定1級の一次試験の結果を見てみると、合格率はたったの 5.6% です。

人数にすると、284名が受験され、合格者は16名。

注意点としては、これは一次試験の結果だということです。

一次試験に合格しても二次試験があります。

二次試験は難易度の高い逐次通訳があるため、日常会話やスピーチが主だった準1級の二次試験よりも相当難しくなっていることが予想されます。

2019年1月の第96回の二次試験は、18名が受験され、合格者は12名。合格率は66.7%となっています。

 ちなみに、同日行われた準1級の二次試験は、77名が受験して72名が合格、合格率は93.5%でした。1級の合格率は準1級のそれと比較しても大分低いのが分かります。

中国語検定1級の合格基準点

合格基準点は 85点 と非常に過酷です。

 

準1級の合格基準点が75点で、それでも十分過酷だと思いました。

が、1級はそれよりも10点も高い85点です。

 

配点が高い問題もある中で、100点満点中85点をクリアしなければいけないということで、ちょっと間違えただけでも落ちるレベルです。

 

 日本中国語検定協会のサイトで公開されている過去問を見れば分かりますが、例えばリスニングの長文聴解は1問5点、書き取りは1問10点、筆記の日訳は1問8点、中訳は1問10点。ということで、ちょっとでも落とすと85点をクリアするのはかなり厳しくなります。

 

中国語検定1級の過去問を受けてみた

万里の長城の紅葉

中国語検定1級が難しいということは分かりましたが、今の自分がどれくらい通用するのかを確かめるべく、実際に過去問を受けてみました。

私の現在のレベルと結果

私のレベルは、

 ・中国語学習暦は7年程(2019年4月時点)

 ・HSK6級

 ・中国語検定準1級

こんな感じです。

中国語検定1級の2018年の過去問を解いてみました。

結果は、

パート

問題

問題数

正解数

正答率

得点

リスニング

1(長文聴解)

10

9

90%

45

2(書き取り)

5

0

0%

27 ※1

合計 

72

筆記

1(長文読解)

10

8

80%

16

2(空欄補填)

10

4

40%

8

3(表現)

8

7

88%

14

4(日訳)

3

0

0%

7 ※2

5(中訳)

2

0

0%

10 ※2

合計 

55

 ※1 リスニングの書き取りは、間違い一箇所につき-2点で計算

 ※2 日訳と中訳については、意味を取り違えたところは-5点、表現のし方が不適当だったところは-3点、漢字の間違いは-1点で計算

ということで、かなり厳しい結果に終わりました。

中検1級の過去問の感想(リスニング)

リスニングの試験で思ったことは、

四字熟語や慣用句が多い

ということです。

長文聴解のところは、問題文の最後のまとめみたいなところで四字熟語や慣用句を連発されると「???」となり付いていけなくなります。

書き取りのパートは、問題文が4回読まれます。

 問題文を通して読まれる → 書き取る部分を2回読まれる → 問題文を通して読まれる 

という感じです。準1級のリスニングの書き取りと同じですね。

最初に問題文を通して読まれるところで問題文の内容を理解しておかないと、いざ書き取るときに結構苦しみます。

そして書き取りのパートでも、四字熟語や慣用句が1問当たり最低1個は出てきます。当然知っていないと書けません。

中検1級の過去問の感想(筆記)

筆記もリスニングと同じく、

四字熟語や慣用句が非常に多い

というのを感じます。

1.長文読解

長文読解のところは、精読すれば文章の意味を理解することはできます。

が、聞かれているのは結局四字熟語や慣用句です。もちろん読解力も必要ですが、それ以上に語彙力が必要だと思います。

2.空欄補填

空欄補填は四字熟語のオンパレードです。

問題文の意味は大体分かります。

「こんな感じの意味になるんだろうな」ということは分かるのに、与えられた選択肢の単語や四字熟語の意味が分からないから結局正解を導きようがありませんでした。

3.表現

表現のところは、空欄補填に比べるとまだやりようがあると思いました。

下線を付した語句の意味が分からなくても、

問題文を読んで意味を理解する → 問題文の意味に最も合いそうな選択肢を選ぶ

という方法で8問中7問正解しました。

あとは日本人の強みである漢字を活かし、下線を付した語句の漢字を見て想像力を膨らませるのも有効だと思いました。

が、この方法はいつも通用するわけじゃないと思います。

今回はたまたま運よく8問中7問正解しましたが、再現性があるかどうかはちょっと分かりません。ちょっと厳しいんじゃないかと思います。

4.中国語の日本語訳

中国語を日本語に訳す問題です。

日訳問題もネックになるのは語彙力でした。

四字熟語や慣用句を翻訳しなければならず、それらの意味が分からないと訳し様がありません。

知らない四字熟語や慣用句については、漢字と文脈を頼りに想像力を使いつつ訳しましたが、全然駄目でした。

また、中国語だけでなく、日本語の文章力も若干必要だと思います。

私の場合はまだ文章力云々のレベルまで行っていないので、まずは四字熟語や慣用句を覚えるところから始めたいと思います。

5.日本語の中国語訳

最後は日本語を中国語に訳す問題です。

クオリティを無視すれば中国語に訳すこと自体は難しくないと思います。自分が使える範囲の中国語を使えばいいからです。

が、慣用句や四字熟語を使えないので、小学生の文章みたいになってしまいます。

模範解答を見ると、慣用句や四字熟語を使って綺麗な中国語を書いています。

中検1級の過去問を通して見えた課題

自分の課題は、

四字熟語と慣用句を知らなすぎる」

現時点ではこれに尽きると思います。

他にもいろいろあるとは思いますが、まずは四字熟語と慣用句を覚えないとスタートラインにも立てないような気がします。

問題文にも選択肢にも、見たことないような単語や四字熟語がひしめき合っています。

筆記の空欄補填や日本語訳、中国語訳ができないのも、こういった四字熟語や慣用句を知らないからだと思うので、そこを改善して得点アップを狙いたいと思います。

中検1級のポイントは「語彙力」

中国語検定1級を取るのに必要なのは、

「四字熟語や慣用句を含む語彙力」

にあると思います。

語彙力を強化するために、下記の勉強法を試してみようと思います。

 (1) 過去問を解いて復習する

 (2) トレーニングブックの問題を解いて、復習する 

 (3) キクタンを使う

1.過去問を解いて復習する

メインは過去問ですね。

今回の過去問に出てきた四字熟語と慣用句を全てノートに書いて、復習しようと思います。

予定としては、

 ① 四字熟語と慣用句をノートに書いて毎日見る

 ② 第93回の中検1級の過去問を解く

 ③ 第96回の中検1級の過去問を解く ← どれだけ四字熟語と慣用句を覚えられてるかチェック 

という感じで行きたいと思います。

間に第93回の過去問を1回挟むのは、第96回の記憶をあえて薄めるためです。

2.《トレーニングブック》の問題を解いて、復習する

もう一つのメインは、《中国語検定準1級・1級トレーニングブック》です。

四字熟語や慣用句が豊富に収録されているので、この一冊を覚えれば、中国語検定1級取得に向けて大きく前進できそうです。

繰り返し問題を解いて、できれば問題文を暗記するくらいまで繰り返したいと思います。

全ての問題に日本語の解説が付いているのもポイントですね。

中国語検定準1級までは過去問を繰り返し解いて勉強していたのですが、1級は年1回しか実施されないため、過去問の絶対数が多くありません。

そのため、過去問と同時にこの《トレーニングブック》もメインで使っていこうと思います。

3.キクタンを使う

補助教材として、《キクタン中国語【上級編】》を使います。

キクタンの中国語としては最上級ですね。

収録されている単語は合計1,232語と盛り沢山ですが、中国語検定1級を取得するならこれぐらいは覚えないといけないのかなと思います。

単語を覚えるときは、同じ単語帳を何周も勉強することですね。

この《キクタン中国語【上級編】》を徹底的にやり込みたいと思います。

関連記事:中国語の単語の覚え方と役立つツールを紹介

今年11月の中国語検定1級を目標に、毎日コツコツ継続していきます。

今回の記事は以上となります。ありがとうございました!

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