今回は、中国語検定4級の参考書についてです。
中国語検定4級対策の参考書は数が多く、どの参考書がいいのか迷ってしまいますよね。
「どの参考書を選べばいいのか分からない」
「購入するからには、自分に合った参考書を選びたい」
今回はこんなお悩みに向けて、数多の中国語検定4級教材の中から僕のおすすめの参考書をご紹介します。
それぞれの教材の特徴やおすすめの学習者も、記事内で詳しく紹介します。
また、中国語検定4級のおすすめの勉強法もご紹介します。
自分の勉強法も考慮しつつ、最適な教材選びにお役立ていただければと思います。
過去問題・解説集
中国語検定4級は過去問を入手することができます。
特におすすめなのは下記の2つです。
- 『中検4級試験問題2021[第100・101・102回]解答と解説』
- 中国語検定協会の公式サイトの過去問
中検4級試験問題2021[第100・101・102回]解答と解説
基準 |
評価 |
ジャンル |
過去問と解説 |
解説の分かりやすさ |
★★★★★ |
収録問題数 |
過去問2回分 |
おすすめの学習者 |
すべての学習者 |
中国語検定協会から出版されている、公式試験問題解説集です。
毎年5~6月に発行されており、2021年版は直近3回分(2020年6月・11月・2021年3月)の過去問が収録されています。
全ての問題に解説がついています。
特徴は、解説が詳しく、役立つことです。
解説には、出題の狙い・ポイント・正解の導き方など、中検の実施元ならではの内容も含まれています。
こういった、この問題集以外では入手できないような情報が手に入ります。
もちろん文法事項や単語関連もしっかり解説しています。
この過去問を何度か繰り返せば、中国語検定4級合格に必要な知識はある程度身に付くはずです。
試験の出題形式に慣れることもできて、一石二鳥です。
ただし、文法や単語に関しての知識がある程度ある方向けの参考書です。
文法や単語に自信がなければ、後述する総合教材から始めてみてください。
総じて、中国語検定4級を受ける方全員におすすめしたい参考書です。
中国語検定協会公式サイトの過去問
基準 |
評価 |
ジャンル |
過去問 |
解説の分かりやすさ |
★☆☆☆☆ |
収録問題数 |
6回分 |
おすすめの学習者 |
筆記の出題内容を確認したい、筆記部分を練習したい |
中国語検定協会の公式サイトで、過去6回分の問題が公開されています。
公開されているのは、試験問題・解答・リスニング原稿です。
無料で閲覧やダウンロードをすることができます。
メリットは、無料で過去問を見られることに尽きます。
一方で、リスニングの音声までは配布されていないため、リスニング試験まではできません。
そのため、出題形式を気軽に確認したい方や、筆記部分だけを練習したい方に向いています。
中国語の総合教材
単語・文法、読み聞き、書きなどを同時に鍛えられる総合教材です。
中国語検定4級対策において特におすすめなのは、下記の2つです。
- 『合格奪取!中国語検定4級トレーニングブック』
- 『LingoDeer』(スマホアプリ)
合格奪取!中国語検定4級トレーニングブック
基準 |
評価 |
ジャンル |
総合テキスト |
解説の分かりやすさ |
★★★★★ |
収録問題数 |
練習問題700問以上+模擬試験1回分 |
おすすめの学習者 |
単語・文法知識を総仕上げしたい方 |
『合格奪取!中国語検定4級トレーニングブック』は、解説と問題を組み合わせた総合テキストです。
中国語検定4級に必要な単語・文法の解説と、それらに対応した練習問題がセットになっています。
この参考書の特徴として、解説 → 練習問題の順番に勉強できるということです。
この構成だと、解説の内容を、練習問題を通して確認・定着させやすくなります。
解説の内容を定着させるような問題構成で、中国語検定4級に必要な知識の習得と練習をすることができます。
この参考書を通してしっかりやれば、単語・文法知識はおおかた問題なくなると思います。
最後に模擬試験1回分がついているので、本番形式の練習もできます。
ただ、既に文法は問題なし、単語もある程度知っているという場合は、先述の過去問のほうがいいかもしれません。
私がそうでした。
総じて、中国語検定4級に必要な単語・文法を総仕上げしたい方に最適の参考書です。
LingoDeer
基準 |
評価 |
ジャンル |
語学学習アプリ |
解説の分かりやすさ |
★★★★☆ |
対応中国語レベル |
入門から中国語検定4級レベル |
おすすめの学習者 |
スマホで気軽に勉強したい方、隙間時間に勉強したい方 |
『LingoDeer』は、文法の解説や練習問題を含む、本格的な語学学習アプリです。
中国語は入門レベルから、中国語検定4級レベルの単語・文法に対応しています。
特徴は、文法の解説 → 練習問題の順番で勉強できることです。
解説の内容を自然と定着させるような構成になっており、中国語検定4級に必要な知識をつけることができます。
クイズ形式の練習問題で、気軽に勉強できるのも魅力だと思います。
隙間時間などに『LingoDeer』で勉強するだけで、単語・文法知識が強化されるはずです。
先述の『中検4級試験問題2019 解答と解説』と合わせて使うのもおすすめです。
単語・文法知識はスマホで気軽に勉強したいとか、隙間時間に勉強したいといった方に最適です。
LingoDeerの詳細情報やダウンロードはこちら|LingoDeer公式ページ
中国語単語集
先述の総合教材と比較して、こちらは単語のみに特化した参考書です。
- 『キクタン中国語【初級編】中検4級レベル』
- 『キクタン中国語【入門編】中検準4級レベル』
キクタン中国語【初級編】中検4級レベル
基準 |
評価 |
ジャンル |
単語集 |
単語の覚えやすさ |
★★★★☆ |
収録単語数 |
560語 |
おすすめの学習者 |
語彙力をつけたい方 |
中国語検定4級に対応した単語集です。
過去の中検4級試験で実際に使われた単語から、特に大事と思われる単語560語を収録しています。
特徴は、全ての単語に音声が付いていることです。
「目」と「耳」を使って覚えられるため、効果的に単語を覚えることができます。
音声を聞き流すのではなく、本をしっかり見ながら、「目」と「耳」を同時に使ってしっかり覚えましょう。
全ての単語に例文がついており、単語の文中での使い方をイメージすることもできます。
ただし、例文の音声がついていないのが惜しいところです。
例文はあくまでも、単語を覚えるための用例として活用するといいですね。
総じて、中国語検定4級レベルの語彙力をつけたい方に最適の参考書です。
キクタン中国語【入門編】中検準4級レベル
基準 |
評価 |
ジャンル |
単語集 |
単語の覚えやすさ |
★★★★☆ |
収録単語数 |
504語 |
おすすめの学習者 |
最も基本的な語彙力をつけたい方 |
先述の『キクタン』シリーズの入門編(中検準4級レベル)です。
中国語検定準4級レベルの単語504語を収録しています。
基本的な特徴は先述の『キクタン【初級編】中検4級レベル』と同じです。
違うのは収録されている単語で、『初級編』が中検4級レベルなのに対し、『入門編』は中検準4級レベルです。
そのため、中国語学習の最初期段階における基本的な単語、ということになります。
中検4級を目指すほどのレベルなら、基本的に先述の『初級編』で大丈夫です。
ただ、基本的な単語をほとんど未習の場合は、この『入門編』から手にとってみてもいいと思います。
中国語文法解説書
中国語検定4級を取得するためには、基本的な文法は全て理解しておく必要があります。
文法を理解するのに使えるのが、下記の文法解説書です。
- 『Whyにこたえる はじめての中国語の文法書』
Whyにこたえるはじめての中国語の文法書
基準 |
評価 |
ジャンル |
文法解説書 |
解説の分かりやすさ |
★★★★★ |
対応中国語レベル |
入門から上級者まで |
おすすめの学習者 |
文法に苦手意識がある方 |
中国語文法の解説書です。
中国語の各文法事項の詳しい解説を1冊にまとめたものです。
特徴は、中国語の文法を細部まで細かく、丁寧に解説していることです。
中国語の文法の99.9%は、この1冊で事足りると言ってもいいほどだと思います。
解説の文体も堅苦しくなく、とても読みやすい文章で書かれています。
私自信、中検4級の目指していたときはこの参考書のお世話になりました。
文法に苦手意識がある方や、文法を細部まで理解したい方に最適の参考書です。
中国語の辞書
中国語の辞書を1冊持っておくのもおすすめです。
私のおすすめは下記の2種類なので、辞書を購入するならどちらかを選ぶといいでしょう。
- 『中日辞典・日中辞典(小学館)』
- 『ベーシッククラウン中日・日中辞典』
中日辞典・日中辞典(小学館)
基準 |
評価 |
ジャンル |
辞典 |
解説の分かりやすさ |
★★★★★ |
収録語句数 |
中日辞典:10万語 日中辞典:95,000語 |
おすすめの学習者 |
しっかりした辞書が欲しい方 |
小学館から出版されている、中国語の辞書です。
中日辞典と日中辞典に分かれています。
辞書を1冊持っておくと、知らない単語をすぐに調べられるので便利です。
単語の用例を知りたい場合も、辞書の例文が参考になります。
中国語の語彙力を鍛えるのに、辞書はとても役立つツールです。
今は辞書を使う方は減ってきていると思いますが、個人的には辞書はおすすめです。
手元に1冊あれば、意味を調べたり用例を見たり、類義語・対義語を探したりと、様々な場面で役立ちます。
私も、中検4級の試験勉強中はことあるごとに辞書を引いていました。
とは言え、中国語検定4級対策のためだけに辞書を買うのも大変だと思います。
「中検4級に通っても、中国語はしっかり勉強し続けたい」という方は、辞書を1冊買っておいてもいいと思います。
ベーシッククラウン中日・日中辞典
基準 |
評価 |
ジャンル |
辞典 |
解説の分かりやすさ |
★★★★★ |
収録語句数 |
中日:10,500語 日中:5,400語 |
おすすめの学習者 |
お手頃な辞書が欲しい方 |
三省堂から出版されている、中日・日中辞典です。
先述の小学館のものと違い、中日辞典と日中辞典が1冊に収まっています。
単語の意味を調べたり用例を見たりといった、基本的な用途は先述の小学館のものと同じです。
三省堂のこちらの辞書の魅力は、手軽さだと思います。
これ1冊で中日辞典と日中辞典、両方の機能が使えることもその理由です。
小学館のものに比べて薄く小さいので、携帯するのにも便利です。
収録単語は中日が10,500語と、小学館のものの約10分の1になっていますが、中検4級対策として考えれば全く問題ありません。
比較的安価で、中検4級対策に役立つ辞書が欲しい方におすすめです。
ここまで、中国語検定4級対策に役立つ参考書をご紹介してきました。
ここからは、中国語検定4級のおすすめの勉強法をご紹介していきます。
今回紹介した参考書はどうやって使えるのか、イメージしていただければ幸いです。
中国語検定4級の勉強法
中国語検定4級の取得のために、私がおすすめする勉強法は下記の3つです。
- 中国語検定4級の過去問を解く
- 『合格奪取!中国語検定4級トレーニングブック』を徹底的にやり込む
- 隙間時間も勉強する
中国語検定4級の過去問を解く
個人的に一番おすすめなのは、中国語検定4級の過去問を解くことです。
その理由は下記の2つです。
- 中国語検定4級本番の練習になる
- 中国語検定4級に必要な単語・文法を覚えられる
マラソンに例えると、レース本番のコースで練習を積むようなものです。
本番に向けて、効果的に対策を進めることができます。
過去問を活用した学習の手順は、下記の通りです。
- 中国語検定4級の過去問を解く
- 答え合わせ、解説を読む
- 問題文に出てきた知らない単語を調べる
- もう一度同じ過去問を解く
このような過去問を中心に置いた勉強法は、単語・文法知識をある程度勉強したことがある方向けです。
不安な場合は、文法を勉強できるコンテンツと組み合わせるといいですね。
- 中検4級試験問題2020[第98・99回]解答と解説(メインとなる参考書)
- LingoDeer(単語・文法知識を総合的に身につける)
- Whyにこたえる はじめての中国語の文法書(文法関係の問題を調べる)
- 中日辞典・日中辞典(小学館)/ベーシッククラウン中日・日中辞典(知らない単語を調べる)
『トレーニングブック』を徹底的にやる
『合格奪取!中国語検定4級トレーニングブック』を徹底的にやり込むのも効果的だと思います。
その理由は、中国語検定4級の文法と単語を1冊で覚えられるからです。
手順としては、『トレーニングブック』をひたすら繰り返します。
まずは、最初から最後まで、練習問題も含めて通してやります。
終わったら、また最初に戻って復習をします。
復習の際は、練習問題を最初から解きつつ、忘れてしまった文法などは解説にもしっかり目を通しましょう。
隙間時間も勉強する
隙間時間を賢く使って、中国語検定4級対策を進めることができます。
隙間時間を活用することで、より効率的に勉強することができます。
特に、単語や文法事項は、できるだけ隙間時間を使って勉強するのがおすすめです。
隙間時間に単語や文法を勉強できれば、まとまった時間は過去問などの練習に充てられるからです。
隙間時間に単語・文法を総合的に勉強するなら、スマホアプリの『LingoDeer』がおすすめです。
語彙力に不安があり、とにかく単語をたくさん覚えるなら、『キクタン』シリーズを使うといいですね。
- LingoDeer(単語・文法を総合的に勉強する)
- キクタン中国語【初級編】中検4級レベル(とにかく単語を覚える)
- キクタン中国語【入門編】中検準4級レベル(上記『初級編』は時期尚早だと感じたときに)
今回の記事は以上となります。
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