「中国語の勉強はおすすめですか?」
「中国語を勉強したらどうなるんだろう、何か良いことあるの?」
こんな疑問にお答えします。
この記事では、中国語を勉強するメリットを7個ご紹介します。
この記事を読むことで、中国語を勉強することで何が起きるか、どんな利益があるかがイメージできると思います。
私は2012年から中国語を勉強しています。中国語に関するほとんどの検定試験を取ってきて、今では言いたいことも大体中国語で言えるようになりました。
学業でも仕事でも中国語からたくさんの恩恵を受けてきたので、個人的には中国語はおすすめです。
もちろん「日本人全員が中国語を勉強すべき」とは思ってないので、まずは今回の記事を参考に中国語を勉強することの利益を知り、勉強するかどうかの判断にお役立ていただければと思っています。
それではいってみましょう。
中国語を勉強するメリット7選
中国語を勉強するメリットとして、下記の7つをご紹介します。
- メリット①:就職や転職で履歴書に書ける
- メリット②:仕事の幅を広げられる
- メリット③:出張や赴任のチャンスが生まれる
- メリット④:フリーで稼ぐ手段が増える
- メリット⑤:市場価値が高まる
- メリット⑥:仲間が増える
- メリット⑦:視野が広がる
順番に解説していきますね。
まずは「メリット①:就職や転職で履歴書に書ける」です。
就職や転職で履歴書に書ける
中国語の資格やスキルは就職や転職で役立ちます。もちろん履歴書に書くこともできます。
中国語ができる人材は希少価値があるからです。
就職や転職にはライバルがいるわけですが、普通に人生送っていると彼らとの差別化は難しいです。
一方、中国語を話せる人の数は、中国語を話せない人よりも圧倒的に少ないです。
そもそも外国語を話せる日本人が少ないですし、外国語ができる日本人の8~9割は英語で、中国語を話せれば周りとの差別化になります。
近年は中国語を勉強する人が確かに増えています。それでも、日本人全体に占める割合を考えたらまだまだ少ないです。
中国語を話せる人材は珍しく、就職や転職では他の人にない強みとしてアピールできます。
仕事の幅を広げられる
中国語ができると、仕事の幅が広がります。
中国と関わりのある会社なら、本来の業務以外に、「中国の取引先と電話やメールでやり取りする」、「相手が訪日した際の対応」等ができます。
私の会社も中国に現地法人を持っています。私は中国担当ではありませんが、ときどき上司や役員から中国語のメール執筆や資料翻訳を頼まれることがあります。
中国と関わりのない会社にいるなら、すぐに仕事の幅を広げるのは難しいかもしれません。
しかし全く役立たないことはなくて、自ら中国市場の開拓を狙うことができます。
実行できるかどうか、はたまた成功するかどうかは状況次第ですが、そういった「姿勢」や「意欲」は間違いなく評価されるはずです。
「中国語ができて、それを仕事に生かそうという意欲」さえあれば、仕事の幅はいくらでも広げられます。
要はやる気次第ではあるものの、まず中国語ができることが前提です。
中国出張や赴任のチャンスが生まれる
中国語ができれば、中国出張や赴任のチャンスが生まれます。
会社にとっては話せない人をスクールに通わせるより、話せる人を直接行かせたほうがいいからです。
出張や赴任の何がいいかというと、「出張手当」や「赴任手当」でかなり稼げます。
2017年のデータになりますが、中国出張の日当平均支給額は一般社員で4,603円です(参考:産労総合研究所)。
中国赴任の場合、現地給与に加えて日本円の海外赴任手当がプラスされ、全て含んだ年収は日本時代よりも1.5倍程アップします(参考:LAVEL)。中国は物価が安いため出費を減らすのも簡単で、お金はかなり貯めやすいです。
都合よく中国出張や赴任に行かせてもらえるわけではありませんが、周りと比べると可能性は高いです。
私は中国担当ではありませんが、中国語ができるということで将来的な中国赴任の可能性も会社から言われています。
会社は社員をスクールに通わせる費用を節約できて、社員は手当でかなり稼げるので正に「Win-Win」です。
フリーで稼ぐ手段が増える
中国語によってフリーで稼ぐ手段が増えます。
フリーの翻訳家や通訳になれるからです。
難しいことはなくて、企業が個人に出している翻訳案件をとってくるだけでオッケーです。
クラウドワークスやランサーズを探せば「中国語のコラム記事を日本語へ翻訳」みたいな案件が見つかります。
いざというときに1人でも稼げるので、精神的に安定します。
翻訳はハードル高いと感じるかもしれません。しかし実際は、それほど難しくありません。
確かに始めたばかりの初心者がいきなり翻訳案件で稼ぐのは無理なものの、頑張って1年とか2年勉強すれば「中国語から日本語」の翻訳はできるようになります。
そうなれば、他のスキルがなくても中国語でフリーで稼げるようになります。
市場価値が高まる
中国語ができる人は、それだけ市場価値が高まります。
中国語ができる人の背後には「中国という世界屈指の大国」があるからです。
スキルがない人は後ろ盾がなく、立場も不安定です。
中国語ができる人の価値は、中国という国の価値に乗じて高まります。
2020年現在中国は世界第2位の経済大国で、世界のIT業界を牽引しつつあり、このまま中国が影響力を持ち続ければ、中国語ができる人材は市場価値があります。
逆を言えば中国が衰退すれば中国語ができる人の市場価値も下がるということです。
しかしマイナスになることはなく、デメリットはゼロです。
中国の力に依存した市場価値を持てるのはメリットしかありません。
仲間が増える
中国語ができれば仲間も増えます。
中国語を通じた出会いの機会が増えるからです。
特に社会人になると仲間をつくる機会が減りますよね。
「類は友を呼ぶ」と言うように、中国語を勉強していると、その人の周りには自然と中国人や中国語を勉強中の外国人が増えてきます。
そうやって出会いが増えれば、それだけ将来の仲間に出会える可能性も高まります。
私は中国語を始めてから仲間が少なくとも10倍は増えたと思います。
大半の方は「そもそも人が集まるルートがない」と思うでしょう。
なので、おすすめは「中国語を勉強していることを職場や仲間内で公言すること」です。
その人たちが中国人の知り合いを紹介してくれたりして、交友が広がっていく可能性が生まれます。
中国語ができれば、それだけ新しい仲間に出会える確率も高くなります。
視野が広がる
中国語を勉強することによって、「視野」が広がります。
違う世界を見ることで新しい思考回路ができるからだと思います。
日本の中だけにいると、どうしても日本中心の考えになります。
日本は狭く、これだけ国際化が進む現代にあって日本の価値観に捉われているのは正直残念なことだと思います。
新しい価値観が視野を広げる
中国語を勉強していると自然と中国の文化や考え方を知ることができて、「新しい価値観」が生まれます。
多くの視点で物事を考えられるようになり、要は「視野」が広がります。
そうすると日本の中で騒いでることが全て小さく思えてきて、場面場面で柔軟な考え方ができるようになります。
例えば高校や大学時代の私は「1つの会社でずっと働くのが普通」だと思っていました。2010年当時の日本では普通ですよね。
ただ、中国ではこの考え方はむしろ異常で、「スキルや目標に応じて転職する」のが普通です。
それを知ってからは私の考え方も「終身雇用がいい」から「転職が普通」へと変わりました。
最近は日本も終身雇用の崩壊が騒がれていますが、私は普通に受け止められています。
まずは新しい世界を見てみよう
「日本の報道見てると中国っていいイメージないし、その中国の価値観とかを知ったところで役立たないんじゃないか」と思うかもしれません。
個人的にはその考え方がすでに「視野が狭い」ことの証明です。
役立つかどうかは置いといて、興味があるなら「まずは試しに中国を知る」ことが大事だと思います。
やってみてダメだったとしても「中国はやっぱり合わない」ということがわかるわけで、それも収穫ですよね。
中国語は心置きなく諦めて、別の有益なことに注力することができます。
中国語に興味があるなら、勉強してみれば絶対に何かしらの収穫があります。
視野が広がり、柔軟な考え方ができるようになり、精神的にも余裕が生まれます。
ということで、中国語を勉強するメリットを7つご紹介してきましたが、いかがでしたか?
これらのメリットを魅力に感じるなら中国語の勉強はおすすめです。
しかしここで「中国語を勉強したほうが良さそうだ」と思っても、内心では「就職とか仕事に関してはちゃんと中国語ができるようになることが前提だよね。完全に初心者だけど大丈夫かな……」と不安に思うんじゃないかと思います。
次の章ではこの不安を解消します。
中国語を勉強するハードルは高くない
実体験として、中国語を勉強するハードルはそこまで高くありません。
理由は2つあります。
- 理由①:中国語は日本人が勉強しやすい言語だから
- 理由②:続けていればいつかは絶対に習得できるから
上から順番に解説していきますね。
中国語は勉強しやすい言語
中国語は日本人が勉強しやすい言語です。
中国語は日本語と共通点があるからです。難しい言葉で「親和性が高い」と言ったりもします。
中国語と日本語の共通点は下記の通りです。
- 共通点①:漢字を使う
- 共通点②:名詞や動詞の修飾ルールが日本語に近い
この2点が中国語の勉強において大きなアドバンテージになります。
中国語も日本語も漢字を使う
中国語も日本語と同じく漢字を使います。これはつまり「新しい文字を覚えなくて良い」ということです。
例えば「韓国語」や「アラビア語」は文字を覚えるところから始まります。
新しい文字を覚えるのは正直かなりの苦行です。
中国語なら新しい文字を覚えなくても良いので、勉強のハードルが低いです。
それは勉強を始めてからも同じで、上級者になっても漢字の恩恵は受けています。
単語についても、中国語は英語やアラビア語よりかなり覚えやすいです。
おまけに中国語と日本語で意味が同じ漢字もかなりあるので、「そんなに勉強してなくても漢字を頼りにすれば何となく読める」ということはよくあります。
中国語と日本語は文法の一部が同じ
ちょっと専門的な話になりますが、日本語の修飾語は名詞や動詞の前に来ます。
例えば「今日の天気」は「今日の」という修飾語が「天気」という名詞の前に来ていますよね。
英語は「the weather today」となり、日本語とは逆に「天気」「今日の」の順番です。
一方の中国語は「今天天气」となり、日本語と同じく修飾語、名詞の順番です。
修飾語のルールは日本語も中国語も同じなので、日本人にとっては難なく受け入れられるポイントです。
確かに中国語と日本語は違うところもあるので「簡単」とは言えません。
それでも英語やアラビア語みたいに、「文字も文法も日本語と全く違う言語」との比較で言えば、中国語は日本語に近い言語と言えます。
そのため、中国語は圧倒的に勉強しやすいと思います。
※中国語の難易度について詳しく知りたければ、中国語は簡単?難しい?答えは「自分次第」ですの記事で詳しく解説しています。
「語学の才能がない=習得できない」は間違い
たまに「英語も全然できないし、語学の才能なんてないだろうから、中国語もどうせ習得できないんじゃないか……」みたいに心配している人もいますが、これは断じて間違いです。
語学の才能と「外国語を習得できるかどうか」は全く関係ないからです。
どういうことかと言うと、語学の才能が影響するのは「外国語を習得するスピード」だけだということがわかっています。
「習得できるかどうか」という結果には全く関係ありません。
例えば語学の才能がある人が3ヶ月で中国語の基礎をマスターするとしたら、語学の才能がない人は中国語の基礎をマスターするのに半年くらいかかるかもしれません。
それでも最終的に「中国語の基礎をマスターできる」ということは、語学の才能がある人もない人も共通しています。
英語弱者だった私の体験談
私は語学の才能は乏しいほうで、英語は大学時代に英検4級に落ちるほど苦しみました。
それでも中国語で中国語検定準1級とかHSK(中国語版TOEIC)最上級とかのレベルまで来られた理由は、「勉強を続けたから」の一言に尽きます。
始めた当初は毎日3時間4時間勉強したので時間はかかりましたが、勉強し続けたことで今のレベルまで到達できました。
この経験から、「語学の才能」は重要ではなく、大事なのは「勉強を続けること」だと誓って言えます。
語学も「継続は力なり」です
確かに語学の才能がない人は習得に時間がかかるので、それだけ苦労もするかもしれません。
それでも、5年、10年という長いスパンで考えれば、才能の有無に関わらずかなりのレベルまで到達できます。
なので「語学の才能がないから習得できない」は完全に間違いです。大事なのは勉強を続けることです。
中国語の勉強においては、「継続は力なり」は真理です。
ということで「中国語は日本人に勉強しやすい」「語学の才能は関係ない」ということを解説してきましたが、いかがでしたか?
中国語は勉強を続けてさえいれば絶対に習得できる言語です。
となると次の問題は「どうやって勉強すればいいの?何かコツみたいなものはある?」ということだと思うので、最後にちょっとだけ解説しようと思います。
発音と文法のインプットから始めよう
これから中国語を勉強するなら、「発音と文法を頭で覚える」ことから始めましょう。まずは発音と文法の知識をつけることです。
中国語を使えるようになるには、基礎となる知識が必要だからです。
基礎知識がないとアウトプットはできません。
これは単純な話で、発音できなければ話せませんし、文法を知らなければ言いたいことを言葉にできませんよね。
発音と文法の知識があれば、それらが基礎となって中国語の語学力、アウトプットの能力が伸びていきます。
「言語なんだから、知識をつけるよりも話す練習をするべきだ」と言う人も大勢いると思います。
確かに話す練習も大事ですが、「話す」というのはあくまで「技能」であって、その基となる知識が欠けていればいくら練習しても話せるようにはなりませんし、全く意味がありません。
なので、まずは発音と文法の知識をつけるところから始めましょう。
このあたりの深掘りや具体的な勉強法が気になるなら、中国語をゼロから独学【最優先すべきは「発音」と「文法」です】の記事もご覧いただくといいかもしれません。
ということで、今回の記事は「中国語を勉強するメリット」「中国語のハードルは高くない」を解説し、最後に中国語の始め方を簡単にご紹介しました。
実際に中国語を勉強していくときの具体的な勉強方法までは踏み込んでいませんが、このあたりは中国語独学おすすめの勉強法【1人でも上達できた5つのステップ】の記事で詳しく解説していますので、勉強のイメージをつかみたければ覗いてみてください。
コメント