「中国語の資格を取得したいけど、自分にできるんだろうか?」
「自分には早すぎないだろうか?」
こんなお悩みはありませんか?
中国語を独学している方、中国語を始めて数ヶ月の方にとっては確かに難しく感じるでしょう。
私も経験があります。
例えば、HSK4級を目指していたとき。
中国語検定4級を取って、中国語の基礎をマスターした私は「この調子ならHSKもいけるだろう」と思っていました。
調子のいいことを考えていたわけですが、初めてHSK4級の過去問をやってみると、ほとんど正解できず…
当時は「これは難しいぞ」と思いながら悪戦苦闘してました
そうこうもがいているうちに自然と変化が表れてきて、高得点を取れるようになってきました
そして最終的には、HSK4級を高得点で取得することができました
中国語を始めてから約4ヶ月後のことです
私の経験をまとめると、中国語の資格を取得するために必要なことは2つだけ。
一つは問題集を繰り返し解くという“ノウハウ”、そしてもう一つは“マインド”です。
中国語の資格取得を目指すならマインドが重要
HSKや中国語検定を取得したいと思うなら、才能や現時点の実力以上に“マインド”が重要だと思います。
マインドが整ってさえいれば、実力はある程度勝手についてくるものだと思います。
こんなことを言われても、しっくりこないかもしれません。
そもそも「マインド」とは何でしょうか?
マインドとは“気の持ちよう(考え方)”
「マインド」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ビジネスでよく使われる言葉なので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
「マインド」は英単語の「mind」から来ており、「心」や「精神」といった意味合いがあります
ただ、ビジネスで使われる「マインド」という言葉は、単に「心」という意味だけではありません
「成功するための考え方」や「心がけ」といった意味で使われます
マインドの重要性
ビジネスだけでなく、何かを勉強するときにもマインドは重要です。
なぜなら、マインドの強さによって成功するかどうかが決まってくるからです。
HSKに限らず、何らかの目標を達成するために必要なものは2つだけです。
一つはその目標を達成するための行動(ノウハウ)、そしてもう一つはそれを実行するかどうか(実行力)です。
ノウハウは外部からとり入れることができますが、実行力は自分から生み出さなくてはなりません
そのために必要なのが“マインド(強い気持ち)”です
強いマインドを持っている、即ち「絶対に目標を達成するんだ」という強い気持ちがあるなら大丈夫です。
ノウハウはインターネットや書籍からインプットできますからね。
効果的なノウハウがある状況において、問題は「何をやるか」や「どうやるか」ではありません。
「やるかやらないか」です。
そして「やるかやらないか」を決めるのは“マインドの強さ”になってきます。
中国語の資格を取得する方法【HSK・中国語検定共通】
話を中国語の資格に戻すと、HSKや中国語検定を取得するためのノウハウはある程度確立されていると思います。
インターネットや書籍で調べるといろんな方法が見つかります。
私がおすすめするのはシンプルで、「過去問(或いは模試)を繰り返し解くこと」です。
過去問を繰り返し解く
HSKや中国語検定を取得するために、そんなに多くのことをやる必要はありません。
優先的にやっていただきたいと思うのは、「過去問(或いは模試)を繰り返し解く」ことです。
試験の実際の問題を解くのは非常に効果的です。
こう言うと、「問題を解こうとしてできなかったら嫌だ」とか「絶対間違えるよ」よ思うかもしれません。
確かにその通りかもしれません。
しかし、できなくても間違えてもいいんです
相当な上級者でない限り全問正解なんてできません
最初はむしろできないのが普通だと思います
大事なのは、できなかったり間違えたりしたときに、それを受け入れて改善できるかどうかです。
最初は0点でも大丈夫です。
過去問を解く → 0点 → 復習する → もう一度同じ過去問を解く → 10点(全く同じ問題なら正答率は上がるはず) → 復習する → 更に同じ過去問を解く…
こんな感じで続けていけば、いつかは目安の合格点まで届くでしょう。
大事なのは間違えながら改善すること、そしてそのサイクルを続けることです。
それには強いマインドが必要になってきます。
才能や実力よりも“準備”が大事
よく「語学の才能が~」みたいなことを聞くかもしれません。
確かに適正はあるかもしれませんが、そうだとしたら、私は語学の才能があるタイプではないことになります。
英語はほとんどできなくて、高校か大学のときに英検準4級に落ちたほどです。
実力も大事ですが、実力は勉強しながらたたき上げで伸ばしていくのが効率的です
少なくともHSKや中国語検定を受けるにあたって、現時点での実力はさほど重要じゃないと思っています
重要なのはちゃんと準備するかどうか、つまり“行動するかしないか”です。
効果的な勉強法があって、良質な参考書もある以上、問題は“それらを使って行動するかどうか”になります。
それでは、強いマインドを持つにはどうすればいいのでしょうか?
強いマインドを持つには?
結論としては、強いマインドを持つための方法に正解はないと思います。
私が実践して効果的だった方法をご紹介します。
- 目標だけではなく目的を明確にする
- 目先の結果ではなく将来の成長に拘る
- 苦しむのではなく楽しむ
- ときには人の目の圧力を利用する
目標だけではなく目的を明確にする
目的をはっきりと明確にすることが重要です。
目的がしっかりしていると、意味のある行動を起こしやすくなります。
目的がはっきりしていないと、そもそも何で頑張っているのかが分からなくなります。
そうすると、ちょっと壁にぶつかったときに、頑張り続けるのが精神的に難しくなったりします。
そのため、目標だけでなく、“目的”もはっきりさせておきましょう。
“目標”と“目的”、表面的には似ていますが、深いところでは若干違うと思います。
目標と目的の違いは?
私の理解になりますが、
目的は「最終的に実現したい、成し遂げたいこと」、
目標は「“目的を達成するため”に、目的までの間に置かれる目印」
のことを指します。
地図に例えると、目的は「目的地」、目標は「道標、目印」と言えるかもしれません。
中国語に話を戻しましょう。
HSKや中国語検定のような試験は、目的でしょうか、それとも目標でしょうか?
そもそも、どうしてHSKや中国語検定を受けようと思ったのでしょうか?
この問いに対する答えが、あなたがHSKや中国語検定を受ける目的になります。
忘れそうならメモしておきましょう。
強いマインドを持つために、目的は一番重要な情報だからです。
目標と目的を混同しないように注意
目標と目的を混同しないように注意しましょう。
目標と目的は似て非なるものだからです。
前述の通り、目的は最終的に実現したいこと、目標はそのための目印です。
これを混同すると、意味もなく頑張っているかのような錯覚を起こします。
私の例を挙げると、私がHSK4級を受けようと思ったのは、当時好きだった中国人の女の子に注目してもらいたかったからです
このケースでいくと、私の“目的”は「中国人の女の子にモテること」です
その目的を実現するための目印として、「HSK4級」という“目標”を設定したわけです
当時の私に「どうしてHSK4級を受けるの?」と聞いたら「モテたいから」と答えます。
これが目標と目的の違いです。
「HSK4級の勉強が辛い」と思っても、「モテたい」という目的があるので頑張れるわけです。
もし「HSK4級を取得すること」自体が目的になっていたら、挫折していたかもしれません。
目先の結果ではなく将来の成長に拘る
目先の結果ではなく、将来的な成長に目を向けましょう。
目先の結果は、言ってしまえば「過去のこと」です。
過去を変えることはできません。
一方、これから起こることをコントロールすることはできます。
それならば、過去のことにエネルギーを費やすよりも、将来的な成長に注力した方が合理的です。
私の例を挙げますと、HSK4級本番まで一ヶ月を切ってから、過去問をやって悲惨な点数を取りました
このままでは本番も合格できそうにありません
当時の私には二つの選択肢がありました
一つは「本番でも同じ結果が繰り返される」と考えること、そしてもう一つは「次はもっといい点数を取れる」と思うこと
普通に考えてみると、正しいのは後者になります。
諦めて投げやりにならない限りは、本番までに実力を伸ばすことはできるはずだからです。
ここで目先の結果に拘ると、ネガティブな気分になってしまいます。
ネガティブな気持ちに支配されないためには、「これは成長するための機会」だと捉え、自分を成長させる方にエネルギーを使いましょう。
»参考:HSK4級の勉強法【ポイントは過去問×復習のサイクル】
苦しむのではなく楽しむ
苦しみながら苦行のようにやるよりも、楽しんでいきましょう。
単純に、楽しいことの方が無理をしなくても続けやすいからです。
「楽しい」と感じるスイッチは人それぞれだと思います。
いろいろ試しながら、自分が楽しめるような勉強法を探してみるといいですね。
例えば、私は「自分の成長が数字に現れること」が楽しいと思ってました
過去問や模試の良いところは、自分の実力が“得点”という具体的な数字で見られることですね
得点が上がればそれだけ成長できたことの現れです
繰り返し過去問を解いて、その度に復習していれば、得点は必然的に上がってきます。
「問題を解く → 復習する」の流れで単語や文法を覚えることができますからね。
回数を重ねるにつれて、リスニングやリーディングのスキルも向上してくるでしょう。
耳や脳が中国語を処理するのに慣れてくるからです。
出題形式に慣れることができるのもポイントです。
「過去問を解いて復習」を繰り返す → 得点が上がる → 自分の成長を実感する → 楽しい
というスパイラルが出来上がりました。
私の例も参考にしていただきつつ、自分が楽しみながらできるような勉強法を探してみてください。
ときには人の目の圧力を利用する
人の目の圧力を気にするのも、マインドを強化するにはいい方法かもしれません。
ほとんどの人が「他人からよく見られたい」と思っていて、その欲求を味方につけることができれば強烈な原動力になります。
人の目を気にするのはマイナスに語られることが多いですよね。
私も、他人の目を気にするのはマイナスの方が大きいと思います。
ただ、他人の目の圧力をプラスの方向に作用させることができるなら、人の目を気にするのはありだと思います
具体的には、「他人からの評価が下がることを恐れる」のではなく、「他人からの評価が上がることを期待する」ようにします
例えば私がHSK4級を目指していたとき、「失敗したら恥ずかしい」みたいな考えは微塵もありませんでした。
あったのは「合格したらスゴいと思われるに違いない」「評価してもらえるだろう」みたいな期待でした。
今思うと恥ずかしいことではありますが、結果的に「絶対にHSK4級を取得したい」という強い意識につながりました。
結果的にはよかったと思います。
あまりにも周囲に依存するのもどうかと思いますので、“ときには”利用するくらいがいいかもしれません。
今回の記事は以上となります。
- 中国語の資格を取得するために必要なのは“勉強法のノウハウ”と“マインド”
- ノウハウは簡単に手に入る以上、マインドの強さで結果が決まる
- 効果的なのは過去問を繰り返し解くこと、才能や実力よりも準備が重要
- 強いマインドを持つための方法4選
- 目標だけでなく目的を明確にする
- 目先の結果ではなく将来の成長に拘る
- 苦しむのではなく楽しむ
- ときには他人の目の圧力を利用する
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