「検定試験が間近に迫ってるのに語彙力が足りない!」というお悩みはありませんか?
検定試験まであと数日!というときに、過去問をやって知らない単語がたくさん出てくると焦りますよね。「検定試験まで時間ないんだけど、知らない単語がたくさんある」みたいな。
こんなときに焦ってしまうのは、「単語を覚えるのは時間がかかるから」そして「どれだけの単語を覚えればいいのか具体的なイメージが湧かないから」だと思います。「単語はキリがないし時間もかかるから諦めようかな」という気持ちになってしまっても不思議ではありません。
が、私は「検定試験間近でも単語は覚えた方がいい」と考えています。その理由と、試験間近でもできる単語の覚え方をご紹介します。
試験本番間近でも単語は覚えるべき
検定試験間近でも単語の学習は継続して、できる限りの単語を覚えた方がいいと思います。
その理由としては、どんなことが検定試験本番で役立つか分からないからです。知らない単語をスルーしてしまったばかりに、それが試験本番でも出てきて結局正解できなくて、その1問を間違えたせいで不合格になってしまう可能性もゼロではありません。
単語一個に泣く可能性は高くはないがゼロでもない。私はこう考えています。
単語を軽んずる者は単語に泣く
単語の知識、語彙力も検定試験の結果を左右する要素である以上、多ければ多いに越したことはありません。語彙力が足りないとそれだけ問題文の聴解や読解にも支障が出てきて、できる問題もできなくなってしまいます。
中国語検定もHSKも、長文問題以外の問題文は基本的に短めです。短い問題文の中に知らない単語が三つも四つも出てきたらそれだけでアウトかもしれません。逆に単語がなんとなくでも分かれば、問題文の意味が全く分からないという事態にはなりにくいんじゃないかと。
ただ、「単語はキリがないし、もうすぐ試験なんだから単語をやってる時間がないよ!」と思うかもしれません。私もこれには同意です。大事なのは“できるだけ時間をかけないで、効率良く単語を覚えること”だと思います。
聞いて&見て分かるようにしよう
単語を覚えるときは、その単語を聞いて&見てわかるようにしましょう。発音を聞いたら、或いは漢字を見たらその単語の意味が頭の中に浮かんでくることが大事です。
その理由としては、中国語検定やHSKなどの検定試験においては、リスニングとリーディングの比率が圧倒的に高いからです。つまり、リスニングとリーディングをとりあえずできるようになっておけばいいわけです。
逆にスピーキングは問われません。ライティングはHSK3級以上、及び中国語検定にライティングの問題が出題されますが、全体に対する割合としてはリスニングとリーディングほど多くはありません。
つまり、単語を覚えるときはとりあえず、下記の2点を最優先しましょう。
- その単語の発音を聞いて意味が浮かんでくる
- その単語の漢字を見て意味が浮かんでくる
単語の知識は“質”より“量”
単語を覚えるときは質よりも量を優先させましょう。試験本番では、「100%知っていて完璧に使いこなせる単語一つ」よりも「50%くらいしか知らなくて使いこなせない(聞けて読めるけど使えない)単語五つ」の方が強いです。
理由としては、ある単語(仮に“A”とします)という単語をしっかり覚えて使いこなせるようになっていても、試験本番で実際にAという単語が出てくるかどうかは分からないからです。試験本番でBとかCとかの単語が出てきて、一方でAという単語が出てこなかったとしたら詰みます。
逆に、A、B、C、D、Eという単語を知っているとしたら、覚えたこれらの単語が試験本番に出てくる確率が高くなります。単純に覚えた単語の数が多いからですね。数が多ければ多いほど、試験本番でヒットする可能性も高まるわけです。
そして先述の通り、試験本番では単語を聞いて&見てわかれば正解することはできます。単語を自在に使いこなせるようになろうとすると、例文を作ったりして時間がかかってしまいます。検定試験数日前とかだったら、単語をマスターしようとするんじゃなくて、とりあえず発音を意味を最優先で覚えるようにしましょう。
試験本番直前の単語の覚え方
それでは、もうすぐ検定試験本番だというときの単語の覚え方を具体的にご紹介しましょう。私が中国語検定準1級の直前にやっていて効果的だった方法です。
全体の流れとしてはシンプルで、
- 過去問を解く
- 知らない単語をノートに書く
- 隙間時間に復習する
これだけです。
それぞれのステップを詳しくご紹介していきますね。
1.まずは過去問を解くことから始める
まずは過去問を解きます。
中国語検定の勉強もHSKの勉強も、基本はやっぱり過去問を解くことです。過去問以外の勉強、例えば新しい単語を覚えるとか、文法をちょっと復習するとかいったことは全て、過去問でできなかったところを補填するだけで大丈夫なんじゃないかというのが私の考えです。
過去問を解くことによって、自分に足りないものが明確になります。単語の場合は“どんな単語を覚えないといけないのか”というのが分かります。
関連記事:中国語検定/HSKの過去問を活用するための3つのコツ
2.知らない単語を紙に書く
過去問に出てきた知らない単語を紙に書きましょう。必要な情報は下記の3つです。
- 漢字
- 発音(ピンインと声調)
- 日本語の意味
他の情報は必要ないと思います。
なぜかというと、その単語の発音を聞いて意味が分かり、漢字を見て意味が分かれば中国語検定やHSK本番はほとんど困らないからです。中国語検定とHSKはどちらもリスニングとリーディングが中心なので、聞けて読めればとりあえず何とかなります。
で、ある単語を聞けて読めるようになるには、発音と意味を知っておけばいいということです。
使えるようにならなくても(とりあえずは)大丈夫
単語をしっかり覚えて自分のモノにしようとするなら、作文をしたりするといいのですが、試験間近はそこまでしなくてもいいと思います。覚えた単語を使えるようになろうとするのは無駄とは言いませんが、それに時間をかけてしまうと検定試験対策という意味ではマイナスになってしまう可能性もあります。
新しい単語を使えるようになったところで、試験本番に使う機会は恐らくないんじゃないかと思います。一つの単語を完璧にモノにしようとするよりは、とりあえず発音と意味だけを確認しておきましょう。
もちろん、余裕があったら勉強した単語をしっかり使えるようにしておいた方がいいです。
関連記事①:中国語の単語ノートの作り方と活用法を紹介
関連記事➁:中国語の単語の覚え方と役立つツールを紹介
3.隙間時間に復習する
知らない単語を紙に書いていくと、“知らない単語のリスト”ができるはずです。これが覚えるべき単語ということになります。
単語の覚え方としては、隙間時間に復習をするのが一番じゃないかと私は思っています。例えば通勤(或いは通学)の時間、仕事(或いは学校)が終わって帰るとき、寝る前の時間などです。
どうして隙間時間に単語を復習するかというと、隙間じゃない時間、ちゃんと机に向かって勉強できる時間は過去問を解くのに使いたいからですね。
単語の覚え方としては簡単に、発音と意味を確認するくらいでいいと思います。
- 漢字を見る
- 発音を確認する(小声、或いは口だけ動かして発音する)
- 意味を見る
簡単すぎやしないかと思いますよね。確かに上記の覚え方は一回じゃ覚えられないと思いますが、それは他の覚え方も同様だと思います。一回当たりのステップは上記の感じでシンプルにして、その分上記のステップを何度も繰り返すのがおすすめです。
今回の記事は以上となります。
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