HSK4級の勉強法【ポイントは過去問×復習のサイクル】

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今回は、HSK4級の勉強法についての記事です。

 

「HSK4級を取得するためにどうやって勉強すればいいのかわからない」

「自分なりに勉強しているけど、もっといい勉強法を知りたい」

「HSK4級に受かった人が実践していた勉強法を知りたい」

と思っている方におすすめです。

 

私は2012年9月2日にHSK4級を受験し、合格しました。中国語を始めてから4ヶ月後のことでした。

この記事では、私の実体験を踏まえつつ、HSK4級に合格するための勉強法やおすすめの教材をご紹介します。

 

記事の流れは、

  1. HSK4級のレベルと、求められる中国語力を確認する
  2. HSK4級対策開始時の私のレベルを確認する
  3. 「HSK4級に求められるレベル」と「HSK4級対策開始時の私のレベル」の差を、私がどうやって埋めたかを解説する

こんな感じで考えています

 

「HSK4級に合格したい!」と考えている方は是非参考にしてみてください。

 

HSK4級のレベルと内容

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HSK4級のレベルは下記の通りです。

 

HSK4級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストです。「幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションをすることができ、中国語を母語とする者と流ちょうに話すことができる」ことが求められます。

引用:HSK日本実行委員会

 

HSK4級を取得するのに必要な、中国語の習得状況の目安はどうなっているのでしょうか?

HSK日本実行委員会の公式サイトを見てみましょう。

 

1200語程度の常用単語と文法知識を習得している者を対象としています。
大学の第二外国語における第二年度後期履修程度の学習が目安とされています。

引用:HSK日本実行委員会

 

確かに「幅広い話題について中国語のネイティブスピーカーと流暢に話せる」には相当数の常用単語を知ってないと無理ですよね。

文法知識も全ての文法事項を一通り知ってないといけません。

 

HSK4級を取得するとどんなことができるか

HSK4級を持っていると、

「中国語を使ってコミュニケーションができる」

「中国語を使って会話のキャッチボールができる」

というだけではなく、

「様々な話題について、中国語のネイティブスピーカーと流暢に会話できる」

というレベルまで到達していることの証明になります。

 

HSK4級は、中国の4年制大学に留学できるレベルです。

また、就職活動や転職の際に、履歴書に書けるレベルでもあります。

 

HSK4級の出題内容

HSK4級の試験内容は「リスニング・読解・作文」の3部分に分かれています。

各部分ごとの詳しい出題内容はHSK日本実行委員会の公式サイトに分かりやすくまとまっていますので、そちらをご覧いただくといいと思います。

 

HSK4級の出題内容に関して、注意点が2つあります。

 

  • リスニングの問題文と質問が、1問当たり1度しか読まれない
  • 作文のパートに自由記述式の問題がある

 

リスニングに関しては、問題文と質問が通して2度読まれるHSK3級までとは違います。

 

HSK4級の作文のパートは、「語句の並べ替え問題が10問と、写真と単語が1つずつ与えられ、その単語を使って写真の内容を描写する文章を作る問題が5問」出題されます。

このうち、語句の並べ替え問題はHSK3級にもありますが、自由記述式の問題はHSK4級からの新しい要素です。

 

HSK4級対策の概要

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HSK4級のレベルと出題内容をもとに、HSK4級の勉強のポイントをまとめました。

 

HSK4級の勉強のポイント
  • 語彙は1,200語が必要
  • 文法は全ての文法知識を知っていること
  • リスニングは中国語を1度聞いただけでも解答を導けるようにする 
  • 自力で作文を書けるようにする

 

こんなところでしょうか。

 

HSK4級を取得するためには、上記のポイントを満たせるようにしましょう。

 

私の“HSK4級対策開始時”のレベル

私がHSK4級の勉強を始めたときのレベルを記載しておきます。

 

  • 中国語学習歴は2ヶ月ちょっと
  • 中国語検定4級取得(2012年6月)
  • 語彙は800語くらい
  • 文法は8割方問題なし
  • リスニングと作文に不安がある

 

HSK4級を取得するには実力不足ですね。

例えばHSK4級に必要とされる語彙は1,200語なのに、当時の私の語彙力は800語くらいです。

文法知識も単語ほどではありませんが、HSK4級のレベルには達していません。

 

そしてリスニングと作文ですが、当時の私はリスニングと作文ともにHSK4級のレベルからは大きく劣っていました。

初めてHSK4級の過去問をやってみたとき、リスニングが全く聞き取れなくて、リスニングはずっと頭の中が真っ白だったのを覚えています。

 

HSK4級の試験本番の2ヶ月弱前はこんな感じでした。

 

2012年9月2日HSK4級の結果

上記の状態からHSK4級の勉強を始めて、2012年9月2日のHSK4級に合格しました。

ちなみに、同じ日にHSK3級も併願して受験していて、HSK3級の結果も合格でした。

 

HSK4級に挑戦しようと決めてから、実際にHSK4級を受けて合格するまでの約2ヶ月間の勉強法をご紹介します。

 

HSK4級の勉強法

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HSK4級の勉強法、メインは

HSK4級の過去問と模擬問題を繰り返し解く

ことです。

 

私は中国語検定4級を「過去問を繰り返し解く」勉強法で合格した経験がありました。

その経験から「HSK4級も過去問を繰り返し解いて勉強すればいいんじゃないか」と考えたわけです。

»中国語検定4級の勉強法は「過去問を解くこと」

 

中国語検定4級のレベルにいた私がHSK4級を取得するまでにやったことは、ほぼ過去問と模擬問題オンリーです。

 

その結果は先述の通りで、2ヶ月弱でHSK4級を取得できました。

 

1.過去問を繰り返し解く

HSK4級の過去問を繰り返し解きましょう。

HSK4級の過去問を繰り返し解くことには、下記のようなメリットがあります。

 

  • 過去問の問題文に出てくる単語を覚えられる
  • リスニング、読解、作文のスキルを強化できる 
  • HSK4級の問題形式に慣れることができる
  • 自分の弱点が明確になる

 

過去問をちゃんと活用できれば、HSK4級対策は過去問をひたすら解いていれば大丈夫だと思います。

 

過去問の解き方のコツ

過去問の使い方のコツは2つあります。

 

  • HSK4級試験の本番と同じような形式で問題を解く
  • 問題を解き終わったら、必ず復習をする

 

過去問を解いたら解きっぱなしにするんじゃなくて、できなかった問題や知らなかった単語を復習して覚えることが大事です。

 

復習しないと、できなかった問題はこれからもできないまま、知らなかった単語も知らないままになってしまい、勉強になりません。

HSK4級の過去問を解き終わったら必ず復習をしましょう。

 

過去問を使った勉強法の具体例

上記のことを踏まえて、過去問を使った勉強法を詳しくご紹介します。

 

HSK4級過去問の活用法
  1. HSK4級過去問の問題を解く(リスニングから作文まで通して解く)
  2. 問題を解きながら、知らない単語を〇で囲む
  3. 答え合わせをする
    • この時点で、知らない単語(覚えるべき単語)と間違えた問題が明確になります 
  4. 間違えた問題の解説を読む(「どうして間違えたのか」を確認する)
  5. 知らない単語を調べて、覚える

 

という流れで過去問を解いていました。

 

この手順の中で、やっておいてよかったと個人的に思うのは「問題を解きながら、知らない単語を〇で囲む」「知らない単語を調べて、覚える」ことです。

 

こうしたおかげで、語彙力を一気に強化することができました。

当時の私の語彙力はHSK4級に必要な語彙力に達していませんでしたが、上記の勉強法によって語彙力不足を解決することができました。

 

最初は知らない単語が多すぎて、一つひとつ調べて覚えるのが大変でしたが、時間と労力をかけた価値はありました。

 

自分の解答は直接本に書き込まない

問題を解くときは、ルーズリーフに問題の番号と解答を書いていくのがおすすめです。

過去問に直接解答を書き込まないということです。

 

これはなぜかというと、「過去問は繰り返し解きたいから」です。

過去問は繰り返し解くことによって大きな効果を得られます。

問題に直接解答を書いてしまうと、その問題はもう使えなくなってしまいますし、繰り返し解くこともできません。

 

HSK4級の過去問を解くときは、解答専用のルーズリーフやノートを用意しておくことをおすすめします。

知らない単語も同じノートに書き込むことができますし、復習のときに便利です。

 

HSK4級対策としては、過去問をひたすら解くのが効果的です

過去問は解いたら解きっぱなしにせず、必ず復習をしましょう!

復習をするための工夫としては、「問題を解きながら知らない単語を〇で囲っておく」、「問題を解き終わったらしっかり答え合わせをする」などがあります

 

2.HSK4級の模擬問題集も使う

過去問だけではなく、HSK4級の模擬問題集も繰り返し解きます。

 

HSK4級の問題集の使い方は過去問の使い方と同じです。

解きっぱなしにするのではなく、できなかった問題や知らなかった単語を復習して覚えましょう

 

諄いようですが、HSK4級の勉強において「問題を解く → 復習する」のサイクルは本当に大事です

これは模擬問題集にも当てはまります

 

この記事の後半で、おすすめのHSK4級の模擬問題集をご紹介します。

 

3.弱点の強化にも時間を使う

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HSK4級の過去問や問題集を繰り返し解いていると、HSK4級の出題傾向や問題の解き方のコツが掴めてくると思います。

HSK4級のコツを掴めてきたら、一歩進んで“自分の弱点の強化”にも力を入れていきましょう。

 

HSK4級取得に向かってステップアップしていくためには、自分の弱点を強化する作業は欠かせません。

 

弱点を知るには過去問の結果を見る

まずは、自分の弱点を分析していきましょう。

自分の弱点は、「リスニング・読解・作文」のどれでしょうか?

 

それまでに解いた過去問や模擬問題数回分の結果を見直してみてください

見るところは、「リスニング・読解・作文」という3つのパートの間の正答率(スコア)のバランスです

他の2つのパートよりも正答率が低い、スコアが伸びていないパートが、自分の弱点ということになります

 

当時の私の例を挙げますね。

 

私は過去問を5回分解いたあとで、この5回分の自分のスコアを見直してみました

そうすると、読解と作文は平均して6割前後正解できていたのに、リスニングは平均して4割ぐらいしか正解できていませんでした

 

私の場合、弱点は“リスニング”ということになりますね。

 

弱点強化の方法はやっぱり問題を解くこと

弱点を強化する方法は、HSK4級の問題(過去問や模擬問題)を繰り返し解くことです。

リスニング、読解、作文という3つのパートの中で、“自分にとって一番苦手なパート”に絞って問題を解いていきましょう。

 

例えば、弱点がリスニングなら、過去問や模擬問題のリスニングのパートだけを繰り返し解きます

読解が苦手なら、読解以外のパートは一時中断し、読解のパートだけをひたすら解きましょう

 

効率良く、効果的に自分の弱点を強化することができます。

 

弱点強化のための問題の解き方

私の弱点はリスニングだったので、リスニングを強化するために、HSK4級の問題のリスニングのパートだけを解きました。

その手順をご紹介します。

 

HSK4級弱点強化の方法(リスニング)
  1. リスニングのパートの問題を解く(最初から最後まで通して解く)
  2. 答え合わせをする
  3. 間違えた問題の解説を読む(「どうして間違えたのか」を確認する)
  4. スクリプトを見て、知らない単語に〇を付ける
  5. 知らない単語を調べて、覚える

 

最初は問題を解いてもほとんど正解できなくてへこみます。

が、上記の手順を繰り返していくとだんだん正解できるようになってきます。

 

私も最初はリスニングの正答率が4割前後しかありませんでしたが、上記の手順を1週間ほど毎日繰り返したところ、リスニングのパートで7割くらいは安定して正解できるようになりました

 

弱点強化のために便利な教材

私が弱点強化のために使っていた教材をご紹介します。

北京語言大学出版社が出している『跨越新HSK(四级)听力专项训练』という教材です。

 

跨越新HSK(四级)听力专项训练』の素晴らしいところは、HSK4級のリスニングのパートだけが収録されているということです

収録内容も10回分と十分なボリュームです

読解や作文のパートは収録されていませんが、リスニングを強化するには最高の問題集でした

 

『新跨越HSK(四级)』シリーズは『听力专项训练』の他に、『全项+书写专项训练』と『阅读专项训练』も出版されています。

 

私は『听力专项训练』と『全项+书写专项训练』を使っていて、

リスニング強化用として『听力专项训练』

本番を想定した模擬試験として『全项+书写专项训练』

という感じで使い分けていました

 

HSKの生みの親である北京語言大学から出版されているだけあって、模擬問題集としてもかなり使えました。

 

欠点としては、日本では売ってないということです。

日本でも買える、「リスニング、あるいは読解・作文に特化している教材」としては、以下の教材がおすすめです。

 

リスニング強化用

合格奪取!新HSK4級トレーニングブック リスニング問題篇

 

耳を鍛えて合格!HSK4級リスニングドリル

 

読解・作文強化用

合格奪取!新HSK4級トレーニングブック 読解・作文問題篇

 

ここまで、HSK4級の過去問を使った勉強法を紹介してきました。

»参考:【中国語検定/HSK】過去問の使い方まとめ

 

4.過去問以外の勉強法

海辺の夕暮れの画像

過去問と模擬問題を解くこと以外の勉強法もご紹介します。

下記の2つです。

 

  • 中国人とチャットする 
  • 中国語の歌を聴く

 

中国人の友だちとチャットする

中国人の友だちとチャットするのも勉強になります。

単語を覚えられますし、中国語でチャットすれば作文の練習にもなりますね。

中国人の友だちがいれば、HSK4級の作文のパートにある自由記述式の問題のところで、自分が書いた文章が正しいかどうかをチェックしてもらうこともできます。

 

私はSkypeを使って仲の良かった中国人の友だちとチャットしてました。

周りに中国人の知り合いがいない場合は、Lang-8などの相互学習サービスも使えます。

 

中国語の歌を聴く

中国語の歌を聴くことも勉強になります。

リスニングを強化できるかというと微妙ですが、単語を覚えることはできます。

中国語の歌を使って勉強しようと思ったら、「その歌の歌詞を検索エンジン「百度で調べて、知らない単語を覚える」という勉強法がおすすめです。

 

あとは気分転換ですね。

HSK4級の過去問や模擬問題をやって、疲れたら中国語の歌も聴きながらリラックス、というのがいいと思います。

 

HSK4級の勉強に使った教材

最後に、私がHSK4級の勉強に使った教材をご紹介します。

 

HSK4級 公式過去問集 4級

 

新HSK 10回合格模試 4級

 

今回の記事は以上となります。

HSK4級の勉強法をご紹介してきました。

 

『HSK4級の勉強法【ポイントは過去問×復習のサイクル】』まとめ
  • HSK4級のレベルは単語1200語と全ての文法知識で、ネイティブと話せるだけのリスニングと文章を作る力も必要
  • 今が中国語検定4級レベルでも、2ヶ月頑張ればHSK4級を狙える
  • HSK4級の勉強法は下記の通り
    1. HSK4級の過去問を繰り返し解く
    2. HSK4級の模擬問題集を解く
    3. 自分の弱点(リスニング or 読解・作文)を強化する

 

この記事をご覧になった方は、これからHSK4級に挑戦しようとお考えでしょうね。今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。

HSK4級取得に向けて、頑張っていきましょう!