HSK4級の参考書【2022年最新版】おすすめ参考書8選

HSK

「HSK4級を受けるから参考書を買うことは決まったんだけど、どの参考書を買ったらいいのか分からない」

「HSK4級を冠する参考書がいくつもあって、どれが良くてどれが悪いのか分からない」

こんなお悩みはありませんか?

 

HSKの認知度が高まるにつれて、HSK関連の参考書も増えてきたような気がします。

 

HSKの参考書が増えたことはとても良いことだと思います。

が、これからHSKの勉強を始める方にとっては、選択肢が多くてかえってどれを使ったらいいのか迷ってしまいますよね。

 

今回は、HSK4級に一発合格するためにおすすめの参考書をご紹介します。

 

想定している読者は下記の通りです。

 

  • HSK3級、中国語検定4級~3級レベル
  • 就職活動や転職でどうしてもHSK4級が欲しい
  • 留学するためにHSK4級が必要

 

HSK4級対策の全体像に関しては以下の記事に書いていますので、興味があればこちらもご覧ください。

»参考:HSK4級の勉強法【ポイントは過去問×復習のサイクル】

 

まずはここから!必須の参考書

HSK4級を受ける方全員におすすめできるのが『HSK公式過去問集 4級』という参考書です。

 

HSK公式過去問集 4級

基準

評価

ジャンル

過去問集

解説の分かりやすさ

★★★★★

収録問題数

過去の試験問題5回分

おすすめの学習者

HSK4級を受ける方全員

 

HSK4級の公式過去問集です。

“日本語”で書かれており、かつ“公式”のものとしては、こちらが唯一の過去問集となっています。

HSK4級の参考書を使うなら、まずはこの一冊から始めるのがおすすめです。

 

『公式過去問集』のメリットは下記の通りです。

 

  • “模試”ではなく“過去問”であるということ
  • 全ての問題に詳しい解説が付いていること(後述の『10回合格模試』よりも詳しい)

 

 優先順位は「過去問」>「模試」

どうして模試よりも過去問の方がいいのでしょうか?

その答えは、過去問の方が実際のHSK4級試験に即しているからです。

 

模試もHSK4級試験に即していますが、模試と過去問、どちらが実際の試験により近いかと言ったら過去問です。

運次第では、過去問と全く同じ問題が試験本番で出題される可能性もあります。

 

 解説付きなので復習できる

HSK4級の問題集の中では解説が最も詳しいです。

過去問を解いたら解きっぱなしになりがちですが、過去問を解いて解説を読むことによって、「自分は何が足りなかったのか」が分かります。

 

解説が詳しいので、一人でもどんどん進められるのもポイントです。

 

 

公式過去問集とセットで使う参考書【1~2冊選びましょう】

上記の『公式過去問集』とセットで使える参考書をご紹介します。

下記の4冊です。

 

  • 新HSK 10回合格模試 4級
  • 耳を鍛えて合格!HSK4級 リスニングドリル
  • HSK4級トレーニングブック[リスニング問題篇]
  • HSK4級トレーニングブック[読解・作文問題篇]

 

これから詳しく紹介していきますが、この4冊を全て揃える必要はありません。

4冊揃えても使いきれるだけの時間的余裕があるかどうか分かりませんし、お金もかかります。

 

おすすめなのは、「公式過去問集1冊 + 上記の4冊の中から必要なものを1~2冊」というのがいいんじゃないかと思います。

 

新HSK 10回合格模試 4級

基準

評価

ジャンル

模試

解説の分かりやすさ

★★★☆☆

収録問題数

模試10回分

おすすめの学習者

聴解・読解・作文を総合的に鍛えたい

 

中国語教材で実績十分の「北京語言大学出版社」から出版された模試の日本語版です。

HSK4級の模試10回分に加えて、全ての問題に解説が付いています。

 

メリットは“コスパの良さ”です

3,000円ちょっとで本番形式の模試を10回もできるのは相当お得です

先述の『公式過去問集』は同じくらいの値段で過去問5回分なので、比較してみるとコスパの良さが分かるのではないでしょうか。

 

問題の内容もレベルも実際の試験に近く、模試ではあるものの十分試験の練習になります。

 

ただ、解説は『公式過去問集』の方が充実しています。

『公式過去問集』の解説は1問ごとに詳しく解説しているのに対し、この『10回合格模試』は1問につき一言二言の解説が付いています。

 

総じて、解説が若干不十分かもしれないとは言え、この価格で模試を10回もできるのは他にない魅力です。

『公式過去問集』をひと段落させ、更に上積みしたい方に最適です。

 

 

耳を鍛えて合格!HSK4級 リスニングドリル

基準

評価

ジャンル

リスニング模試

解説の分かりやすさ

★☆☆☆☆

収録問題数

リスニングのみ5回分

おすすめの学習者

リスニングが苦手な方

 

先述の『10回合格模試』に続いて、こちらも北京語言大学出版社の問題集です。

HSK4級のリスニングだけが5回分収録されています。

 

特徴は“中身はリスニング問題のみ”ということです

中国の書店に行くと「リスニングのみ10回分収録」といった問題集がありますが、日本ではこの『耳を鍛えて合格』だけだと思います

 

この特徴故に、言うまでもなく、リスニングが苦手な方におすすめです。

特に「読解と作文はいいのに、リスニングが全然できない」といった、成績のバランスが悪めの方に最適です。

 

あと、価格が先述の『10回合格模試』よりも1,000円近く安いのも魅力かもしれません。

「“短期間”でとにかくリスニング“だけ”を強化したい!」、「リスニングさえ何とかなれば完璧!」という方は、コストの面から言ってもこちらがおすすめです。

 

 

HSK4級トレーニングブック[リスニング問題篇]

基準

評価

ジャンル

リスニング練習問題

解説の分かりやすさ

★★★★★

収録問題数

練習問題400問以上

おすすめの学習者

リスニングが苦手な方、語彙を増やしたい方

 

これまでご紹介してきたものは全て、実際の試験形式を意識した参考書でした。

しかし、これからご紹介する『トレーニングブック』シリーズは過去問や模試ではなく“練習問題”です。

こちらはリスニングの練習問題集です。

 

全体的な進め方は、「与えられた単語と常用表現を覚え、それらの語句が使わてれいるリスニング問題を解く」というもの。

 

ポイントは「語彙力」や「常用表現」を克服しつつ、中国語を聞く練習を重ねられるところです

過去問や模試は、まず問題を解いてみて、分からなかった単語や表現は自分で調べる必要があります

この『トレーニングブック』なら、覚えるべき単語や表現を参考書が指定してくれるので、普通に問題を解くよりも効率的に語彙を習得することができます

 

「リスニングが苦手だけど、語彙力も克服しなきゃ!」という方におすすめです。

 

 

HSK4級トレーニングブック[読解・作文問題篇]

基準

評価

ジャンル

読解・作文の練習問題

解説の分かりやすさ

★★★★★

収録問題数

練習問題400問以上

おすすめの学習者

読解・作文が苦手な方、語彙や文法事項を克服したい方

 

『HSK4級 トレーニングブック』シリーズの読解・作文篇です。

過去問や模試ではなく、読解・作文の“練習問題”です。

 

全体的な進め方としては、「単語(と品詞)を覚える → 語順と文型をマスターする → 文と文のつながりを読み解く」というものです。

各ステップの中に複数のユニットがあり、各ユニットに練習問題が設定されています。

 

ポイントは、「中国語の文法事項」を総合的に学習できるところです

「単語」→「文法(単文)」→「複文」→「長文」という感じで、小さなところ(単語)から始まって、段々と大きな文法事項(単文、複文、長文)に至るまで段階的に学習することができます

 

HSK4級の読解や作文を克服したい方だけでなく、「中国語の文法事項をおさらいしたい!」という方にもおすすめです。

もちろん、「読解や作文が苦手」な方には、公式過去問集の次に優先して取り組んでいただきたい参考書です。

 

 

ここまでは、HSK4級の参考書の中でも、問題形式の参考書を5冊ご紹介してまいりました

ここからは、問題形式でない(或いは問題“中心の”形式ではない)参考書をご紹介していきます

練習問題中心でない参考書が役立つのは、「過去問や模試が難しすぎる」と思ったときです

 

過去問や模試が難しいと思ったら使う参考書

この記事の前半でご紹介した公式過去問集や模試、練習問題集が「難しい」と思ったときに使える参考書をご紹介します。

下記の3冊です。

 

  • HSK公認テキスト 4級
  • HSK1~4級 単語トレーニングブック
  • HSK基本語彙 1級ー4級

 

どういう基準でこの3冊を選んでいるのかというと、この3冊とも「文法と単語を克服できる」ということです。

 

私の意見としては、HSK4級一発合格を狙うなら、参考書は「『公式過去問集』1冊 + 『10回合格模試』『リスニングドリル』『トレーニングブック リスニング篇/読解・作文篇』の中から1冊」があれば十分だと思います

しかし、これも万人に通じるわけではなく、中には「問題集は難しすぎて合わない」という方もいらっしゃると思います

 

そんな場合の課題として考えられるのは、「文法か単語、或いは両方が定着していないのでは?」ということです。

 

リスニングや読解・作文なら練習を重ねればできるようになります。

しかし、文法や単語が定着していないのなら、文法や単語を定着させるための勉強をするべきです。

 

そうすると、問題は「HSK4級レベルの文法や単語を定着させられる参考書って?」ということになると思います。

これからご紹介したいと思います。

 

HSK公認テキスト 4級

基準

評価

ジャンル

単語・文法テキスト

解説の分かりやすさ

★★★★★

新出単語数

600語

おすすめの学習者

単語・文法を総仕上げしたい方

 

日本で普通に買うことのできる、唯一のHSK4級の公認テキストです。

 

この『公認テキスト』、ポイントは「単語と文法を1冊で仕上げられる」ということです

HSK4級の出題内容に沿って、出題される単語や文法を総合的に学習することができます

 

「HSK3級 or 中国語検定4級に合格したところ」で、かつ「単語も文法もHSK4級の問題を解けるレベルにない」という方は、この『公認テキスト』で基礎を固めるところから始めることをおすすめします。

 

 

HSK1~4級 単語トレーニングブック

基準

評価

ジャンル

単語集

単語の覚えやすさ

★★★★☆

収録単語数

1,200語

おすすめの学習者

語彙力をつけたい方

 

ここからの2冊は単語教材です。

『絶対合格!トレーニングブック』シリーズで、『リスニング問題篇』『読解・作文篇』に続く3冊目のこちらは“単語集”です。

 

HSK1級~HSK4級レベルの単語、合計1,200語が網羅されています。

単語一つひとつに例文があって、全ての単語と例文にピンイン、日本語訳、そして音声が付いています。

 

この単語集の特徴として、「単語の並び順が“ピンイン順”ではなく、“意味別のカテゴリーごと”に掲載されている」ということです

類義語や対義語、よく組み合わせて使われる語も並べて掲載されています

 

音声をダウンロードできるため、耳で覚えると同時にリスニング対策ができるのも美点です。

 

総じて、単語の並び順、教材のシステム共に学習者が使いやすいようになっており、流れに沿って体系的に単語を覚えるのに適しています

「とにかく語彙を増やしたい!」という方に最適な参考書です。

 

 

HSK基本語彙 1級ー4級

基準

評価

ジャンル

単語集

単語の覚えやすさ

★★★☆☆

収録単語数

1,200語

おすすめの学習者

語彙力をつけたい方

 

こちらも単語集です。

肝心の収録単語数は、先述の『単語トレーニングブック』と同じくHSK1級~4級までの基本語彙1,200語。

 

HSK公式が「HSK4級の語彙は1,200語が目安」だと言っているので、HSK4級レベルの単語集はだいたい1,200語収録です。

全ての単語に例文、ピンイン、日本語訳が付いています。

 

この単語集の特徴は「単語の分類が“意味のカテゴリーごと”ではなく“品詞ごと”である」ということです

同じ品詞の単語はまとめて覚えやすいので、この並び順のほうがいいという方も多いと思います

 

しかし、音声も付属しているのですが、『単語トレーニングブック』と違い、例文の音声が収録されていません。

例文の音声がないのは、単語の覚えやすさから言っても、リスニング対策の観点から言ってもちょっと残念なところです。

 

「とにかく語彙を増やしたい」かつ「音声はシンプルに、単語の音声があればいい!」という方にはおすすめです。

 

 

【参考】最適な参考書の選び方は?

ここまで、HSK4級の参考書をご紹介してきました。

自分に合った参考書は見つかりましたか?

 

最後に、「どんな参考書があるのかは分かったけど、どうやって選べばいいのか分からない!」という方のために、参考書の選び方をまとめてみました。

 

【絶対必要】

+++

【以下の参考書の中から1~2冊】

 

上記の合計2、3冊ぐらいが丁度いいのではないかと思います。

 

もちろん、「先に公式過去問集をやって、自分の苦手なところが分かってから2冊目を買い足したい」というのもありです。

 

そして「公式過去問集が難しすぎて得るものがない」と思ったら、先に下記の3冊から始めてみてください。

 

 

今回の記事は以上となります。

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